カーチスA.1（1/32フルスクラッチ紙模型）

　　by TOSHI

　今年の製作テーマの「水上機、飛行艇」の7作目です。グレン・カーチスが1911年に発表した水上機「カーチスA.1」を厚手のコピー用紙を主な材料に作りました。アメリカ初の水上機であり、アメリカ海軍が購入した最初の飛行機です。カーチスD型を複座にしてフロートをはかせた形ですね。

　むき出しの操縦席と張線だらけの構造が当時の雰囲気を伝えています。

　紙巻のステンレス針金を骨格に使っていますが張線無しでは剛性が足りず、歪み無く張線を施すのに苦労しました。張線を施すことで実機同様に剛性がアップします。張線には水性ボンドで表面を固めた木綿糸を使っています。

　前後のエレベータと大型のエルロンが目を引きます。ライト兄弟の撓み翼と違って洗練された構造ですね。

　カーチス製の水冷V型8気筒エンジン（75馬力）で60mphで飛行できました。

　エルロンの操縦索の取り回しがユニークです。体を左右に動かすことで左右のエルロンを操作しています。
紙ですのでプラや金属の精密感は到底望めませんが、紙ならではの表現ができればと思っています。
過去作の「ファーブル水上機」と合わせて8機の「水上機、飛行艇」を年末(11/30～12/1）に川崎で開催される「フライング・ワイヤーズの作品展2024」に出展します。

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