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誌上個展

Do 217N1 (イタレリ 1/72)

  by 老人とプラモ

 Do 217爆撃機から派生した夜間戦闘機です。機首は爆撃型の透明風防を廃して、20㎜機関砲×4、7.92㎜機関銃×4の重武装です。同時に外観上の大きな特徴である索敵レーダーのアンテナ(細部の素子は省略されている)が装備されています。大きさからして1943年ごろのFug 202 B/C のようです。


 Do 217の夜戦型は、もとの機体の機動性能が鈍く戦闘機としては不評であったそうでN型の生産機数は1943-44年にかけて約150機と推定されています。実機の塗装が確認できる写真も少なく、イタレリのキット(初出1979年ごろ)の塗装例(3c+IP)も不明部分が多いので、塗装の考証はナシとして作りました。実機の写真を調べてると尾翼のハーケンクロイツが描かれていない機体も散見されるようです)。


 機体は横からみると洗練されて見えます。DB603(1726hp)エンジンを搭載しても最大速度が伸びなかった(515㎞/h)のは主翼設計がDo17以来の厚翼であることと空気抵抗の大きいアンテナの所為でしょうか。4個のアンテナは各4本の水平の棒(計16本)を前に突き出しています。実際は各水平の棒には縦向きの2本のダイポール素子(4×4×2=32本)が付くのですがこれを自作する気力は起こりませんでした。


 英軍の爆撃機群にモスキートの夜戦型が護衛に就くようになると機動の鈍いDo 217は対抗するのは難しかったと思います。夜戦は昼間は地上に待機しているので機体上面は黒の必要はありません。(en.wikipediaを参照しています)




 モーターでプロペラを回し出撃時を模したワンショットです。やはりダイポール素子は自作すべきだったか??



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