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特集 タミヤ

  マーベリックス・マスタング(タミヤ&デフモデル 1/48)

  by  Windy Wing 2013

【ネタばれ注意!】本稿には劇映画「トップガン・マーベリック」の内容に関わる記述があります。

今回は劇映画「トップガン・マーベリック」に登場するノースアメリカンP-51Dマスタングをご紹介いたします。

<タミヤ 1/48 ノースアメリカンP-51Dマスタング>


劇映画「トップガン・マーベリック」の初頭と最後に登場する本機は実際に主演男優トム・クルーズ氏がプライベートで所有する機体だそうで、映像で見る限り、極めてオリジナルに近い状態で保存されているように見受けられます。大戦機のエンジンがひとつ掘り出されただけでニュースになる我が国と違い、色々な機体が当たり前のように民間に残っている戦勝国の状況はまさに羨ましい限りです。



今回製作したのは<タミヤ 1/48傑作機シリーズ No.40>のキットに銀メッキを施した<ノースアメリカンP-51Dマスタング/シルバー・フィニシュ>です。元の金型がNo.40ということですので、「簡素で安価なデスクトップ・モデル」というタミヤの1/48に対する路線がほぼ確立したころの製品と思われ、少ないパーツでコックピットや足回りを構成する一方で、かっちりとした部品整合と確かな造型を約束するそのコンセプトは、発売後30年近く経過した今日でも充分に通用する見識のひとつであろうかと考えます。



塗装には韓国デフモデル社が発売した本機専用の「計器板と2人分のシートベルトのエッチング・パーツ+デカール+マーベリックの立ち姿3Dフィギュア」セットを使用しました。そもそもP-51Dの実機塗装はおおむね「胴体が無塗装で主翼が銀色」というシンプルなもので、さらに加えて、トム・クルーズ氏のレストア機はチャック・イエーガー乗機を模したマーキングをベースにシルバー・グレーで全面塗装されてしまっているので、排気管周囲以外の色味をあまり変化させるのは考証上問題なのですが、今回はパーツの合わせ目などをゴマカすためにトーンがいささか演出過剰ぎみになっています。



今回は、人生でP-51Dを製作するのは2機目、1/48では初めて、メタリック・キットも初めて、という初物づくしで、こういうイベントでもなければ、銀色の米軍大戦機など作る機会もなかったかと思えば、あらためて天才トニー・スコット監督のご冥福をお祈りいたしたく存じます。
【以下、余談】「トップガン・マーベリック」の監督はジョセフ・コシンスキーです。あまり話題にはなりませんでしたが、前作「オンリー・ザ・ブレイブ」もなかなか優れた作品で(飛行機も出るがジェニファー・コネリーも出てくる)、今後が楽しみな演出家のおひとりです。



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