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疾風 (タミヤ 1/72)

  by 加藤 寛之

 2023年のタミヤのイベントで2個買ってあった。簡単なキットだし、何回も作っているので、何も考えずに作れるから、今回は1個減らす目的で作り始めた。



 今回は、(1)主翼付け根の前方にある膨らみを目立たない程度に削り(2)スピンナーを短縮(3)風防パーツは少しだけ前にし(4)風防後端も少し削って低く(5)カウリング上部の機銃口に小さなカバーを追加(6)プロペラを薄く(7)フラップは実機と動きが違うので固定して(8)椅子らしきモノをプラ板で作って取り付け(9)機関砲の取り付け穴を開け直して(10)前縁・後縁、翼端を削って整えて(11)他にも数か所ちょこっと…なんだ、ずいぶん加工したじゃないか。
 主脚は可動時代の構造が残っているけれども固定式。下翼にある軸押さえの内側の板を切除しておけば、塗装後に組み込める・・・のだがガタガタになるので、接着剤をたっぷりつけて挿入、あとはうまく固定する。
主翼と胴体は、フィレット部分で微調整する程度でほぼスキマなし(つまり調整が必要で、それでもスキマがあったということだ)で、上反角も適度につく。
 水平尾翼は平面形が細すぎたり、エレベ-ターに前進角が付いたりするが、そのまま使う。水平尾翼の形をちゃんと知っている人は少ない(だろう)から大丈夫。
 カウリングは塗装前に胴体へ接着。そうすることで機首下面にある吸気口とカウリング周りとの隙間を埋める工作が簡単にできる。ここを実機のようにしようとすると大工事だが、それっぽければいいや程度で合格とする。
全体として、スキマや段差はそれほどでないが、現代の製品のような精度ではない。そこで、軽く整形してから溶剤で溶いたパテを接合部部分に塗り、その後に溶剤で拭き取る方法で目立たなくしてある。



  全体の塗装は、上・側面をいわゆる薄墨色を作って塗り、その上から暗褐色を薄く・斑に塗り重ねてみた。実は、最初は丁寧に描き始めたのだが、ぜんぜん面白くない。そこで薄く・斑にペタペタと塗ってみたら、ずっと雰囲気がよかった。その塗装の次に、銀で色の剥離を画いている。こんな塗り方だから微細にみるとグダグダ塗装なのだが、離れて全体をみると退色感が出ていると思う(思いますよネ!)。
 下面は灰緑色。これも丁寧に塗ると面白くないので、プラの地色が見えるくらいで止める。結果は「ひどい塗りですね」とほぼ同じなのだが、そこは気持ちの持ちようだ。
 垂直尾翼の帯はキットの実情にあわせて位置を決め、筆で直に塗った。後胴の白帯は胴体下面には画いていない機体があったのでそうしてみた。
 主脚カバーは、上面色と同じ色に塗ってある想定にした。そういう機体があるので、これも面白いところを寄せ集めただけ。
 プロペラと落下タンクは灰緑色に他の色を少し加えて、それぞれそれっぽくしてみた…のだが、落下タンがパテの色にしては濃すぎたが、まあイイや。
デカールはついていなかったので、余りモノの日の丸を貼っておいた。



  開封から数日で完成。実はタミヤの疾風だけでなく、ハセガワの72疾風も棚にあった。タミヤが2つあったので作ったのだけれども、出来てみたらタミヤのは形がいま二つレベル。もちろん知っていたが、それでも「ハセガワを作ればよかったナぁ」と思ったのも、事実。でも最重要事項は「完成」だし、1個減ったから、まあ、イイか…。3日も過ぎれば忘れるし。

ところでタミヤさんにおねだり。胴体が左右共に透明な1/50彩雲の再販をお願いします。でも、高額にしないでください。


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