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誌上個展

月光 11型 後期生産型 (タミヤ 1/48)

  by 老人とプラモ

 旧海軍で長距離侵攻用の双発戦闘機として企画された十三試双発陸上戦闘機は不採用、その後 二式陸上偵察機(少数生産)を経て、昭和18年8月に夜間戦闘機 月光として正式採用となりました。

 月光といえば、斜め銃による大型爆撃機の迎撃 とイメージが直結します。小生もキットの塗装例からB-29の夜間迎撃に活躍した昭和20年5月ごろの厚木基地の機体を選びました。


 メーカーのタミヤからは「月光11型甲」という機上レーダー搭載の機体も出ていますが、表題のキット(11型後期生産型)は機種が透明風防となっており機上レーダーの搭載される前の型です。


 武装は胴体背中の長銃身の20㎜機関砲2挺のみ。タミヤはスミソニアン博物館の実機を取材しただけあって機内の表現も力が入っています。


 このキットのウリのひとつが機関砲が見えることです。機体内側に取り付ける砲架と機関砲本体のモデル化はさすがタミヤさんです。実物の20㎜弾の重さは1個が約250gなので100発入りのドラム弾倉は25kg以上の重さになります。整備担当者はこれを担ぎ上げて定位置に取り付けるだけでもなかなかの重労働、、、なんてことを この点検扉が開くことで妄想が広がります。


 もう一つ、このキットが素晴らしいのは 点検扉を閉めた状態でも 胴体の輪郭に全く影響しないレベルに面一に調整できることです。この部分に限らず主翼上反角や左右の対称性、部品嵌合など高精度に決まるので製作は大変ラクでした。タミヤの高品質キットです。


 モーターを内蔵してプロペラを回しました。月明りを頼りにB-29の影を求める76号機。



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