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妄想1:もう一つの航空自衛隊「Mitsubishi F-1改」(1/144)
by
望月 清光
「1983年、国産初の支援戦闘機F-1に搭載するASM-1の実戦化を進める中、海上自衛隊護衛艦相手の対艦攻撃試験結果に自信を深めた航空自衛隊は、自民党防衛族議員の協力を得て米海軍空母機動部隊との合同演習を提案、前年1982年のフォークランド紛争において、イギリス海軍駆逐艦シェフィールドが空対艦ミサイル・エグゾセにより撃沈されたことから空対艦ミサイルへの対処を危惧していた米海軍は、この提案を受け入れ、ここに太平洋戦争末期の台湾沖航空戦以来39年ぶりの日本機による米海軍機動部隊への攻撃が、模擬とはいえ行われることになった。
39年ぶりの雪辱を果たすべく、勇躍、九州・築城基地を離陸し米空母艦隊攻撃に向かった空自F-1部隊だったが、レーダー・ピケット艦ならぬ空母搭載AEW 機E-2Cに発見され、その誘導を受けた艦隊守護神・F-14部隊の攻撃を受けた。F-14主武装のフェニックスとスパロー・ミサイルこそ、海面上超低空侵攻でその威力を封じたものの、最後には上空から被せられASM-1射点到達以前に、その全機が被撃墜判定を受け、米海軍に「マリアナの七面鳥撃ち」を再現させてしまった。
この演習結果に衝撃を受けた航空自衛隊は、ASM-1の射程距離延長を図ったASM-2開発促進を決めると共に、これまでも要望が出ていた360°視界を持つバブルキャノピー、単座に合わせた胴体短縮による重量削減、搭載ロールス・ロイス・チュルボメカ製アドーア・エンジンの推力向上型を装備するF-1改型の開発を決定する。また、「F-1の対地攻撃迷彩は、海面上で視認容易だった」との米海軍パイロットのコメントを重視し、当時のフランス海軍機に似た上面:ダークオーシャンブルー、下面:ホワイトの洋上迷彩をF-1改に採用した。」
という設定で製作した空自 三菱F-1改のモデルです。今は亡きLSの1/144 F-1キットを使用して、後席部分を切り取って前部胴体を短縮します。キャノピーは、LS F-1用をそのまま使用し、不要となったLS製F-16XLのキャノピー後半部を、F-1用と同じ幅の位置で切断し、F-1キャノピーに接着しました。
接着部を機体上面色のダーク・オーシャンブルーで塗装し、キャノピー枠としました。パイロットは、FOXONE製で、1983年当時の空自パイロットの標準フライト・スーツであるオレンジ色と白色ヘルメットに塗装しました。
翼下のASM-1と翼端のサイドワインダーは、プラッツの1/144 航空自衛隊ウェポンセットからの転用です。スジボリを彫り直したところ、墨入れにより彫が強調され、運河彫りのマッチボックス製品を思い出させる結果となり、残念!
でも、実機では予算不足で実現できなかった360°バブルキャノピー装備の胴体短縮F-1を3D化出来て、個人的には大満足です。胴体短縮により前部胴体の日の丸表示スペースが無くなり、フランスのミラージュF-1を真似て後部胴体に移したところ、少し間が抜けました。
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