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誌上個展

イギリス初期ジェット機シリーズ その20

  by Nobunaga

ショートSC.1 vertical take-off research aircraft(ウイリーバード1/72)

 出来たぞ垂直離着陸と水平飛行 ハリアーの始祖です!



 ショート SC.1 は、イギリス初の固定翼垂直離着陸 (VTOL) ジェット機です。ショートブラザーズによって開発されました。ロールスロイス RB.108 ターボジェット 5 基を搭載しており、そのうち 4 基は垂直飛行に、1 基は従来の水平飛行に使用されました。 SC.1 は英国初の固定翼 VTOL 航空機であり、垂直飛行モードと水平飛行モードの間で最初に移行した航空機であるという特徴を持っていました。また、フライ・バイ・ワイヤ制御システムを備えた最初の VTOL 対応航空機でもありました。

SC.1 は、VTOL 飛行、特に垂直飛行と水平飛行の間の移行に関する飛行研究を実施するのに適した航空機に対する供給省 (MoS) の要件に応えて設計および製造されました。 2 機の試作機が 1957 年から 1971 年にかけて飛行試験に使用されました。SC.1 試験プログラムの研究データは、ホーカー シドレー P.1127 とその後の初の運用可能な VTOL 航空機であるホーカー シドレー ハリアーの開発に貢献しました。

2012 年 10 月、ショート SC.1 はエンジニアリング分野における重要な功績が認められ、北アイルランド初のエンジニアリング遺産賞を受賞しました [2]。

*ウイキぺディアより引用しました。

キットについて
 胴体はゴロンとしたレジンの塊で主翼は分厚い三角形で、さてどうやって作ったら良いのか途方にくれましたがパーツは少ないし単純な形なので楽勝かなと作り始めましたがパネルラインは浅くてしかも大まかなものなので彫り直しました。真空整形の塩ビのキャノピーは黄ばみが有り一週間ほど出窓に置いていたら少し黄ばみは取れました。キャノピーの切り出しはいつも苦手です。無理やり合わせました。

 機体の形は出来上がったもののつるんとして実感がありません。実機写真を見ながら大小の穴を開けたりコブを付けたりと加工をしました。そのせいで傷だらけになってしまいました。

 デカールは今まで見たことのないもので台紙にフィルムが貼ってあってその上に蛇の目や文字が糊付けされていて一番上に半透明の紙が乗せてあってそれが経年変化でくっついていたので水に浸して剥がしながら使いました。


  実機は無塗装でベアメタルなのでMrカラーメッキシルバーを吹きました。コックピットの内部は見えませんが良く出来ています。



  レジンの主翼はつるんとして何もなかったので筋彫りをしたり穴を開けたりパネルを貼り付けたりとメリハリをつけました。


  キャノピーのガラスの汚れが目立ちます。塩ビの接着はタミヤのエポキシ接着剤を使いました切り出しが悪いのでパテを塗りこめて汚くなりました。


 機首から突き出たセンサーはプラロッドの削り出しと0.2ミリのピアノ線を張ってます。


サンダース・ローSR-53T―1 rocketeer(AZモデル1/72)
 ロケット噴射で敵機を捕捉のはずがあっと言う間に燃料切れだ。


  サンダース・ロー SR.53(Saunders-Roe SR.53)とはイギリスの航空機メーカーサンダース・ロー社でイギリス空軍のために試作された戦闘機である。1957年に初飛行した。

1950年代に入り、イギリス空軍は高性能の迎撃機を求め、ロケット動力機に関心を持つようになった。1952年のOR301(作戦要求301)において、ロケットエンジンも搭載した迎撃機の開発を求めた。これにより、アヴロ 720とサンダース・ロー SR.53が開発されることとなった。

SR.53はT字尾翼を有する機体で、主翼は短い翼端切り落としのデルタ翼である。主翼端に空対空ミサイルを搭載する。ジェットエンジンとロケットエンジンを搭載した混合動力機で、インテイクは肩口にある。1957年5月16日に初飛行した。初飛行時にマッハ1.33の速度を記録し、20,000m以上の高空でも活動可能という優れた性能を示したが、航続距離並びに兵装において実用機に劣ることが判明し2機の試作で終わった。やがて本機に充分な航続性能と兵装、アビオニクスを追加してサンダース・ロー SR.177として実用化するはずだった。しかし、ミサイル技術の発達とイギリスの有人戦闘機開発凍結の影響を受けて開発中止となった。

ンダース・ロー SR.53(Saunders-Roe SR.53)とはイギリスの航空機メーカーサンダース・ロー社でイギリス空軍のために試作された戦闘機である。1957年に初飛行した。

1950年代に入り、イギリス空軍は高性能の迎撃機を求め、ロケット動力機に関心を持つようになった。1952年のOR301(作戦要求301)において、ロケットエンジンも搭載した迎撃機の開発を求めた。これにより、アヴロ 720とサンダース・ロー SR.53が開発されることとなった。

SR.53はT字尾翼を有する機体で、主翼は短い翼端切り落としのデルタ翼である。主翼端に空対空ミサイルを搭載する。ジェットエンジンとロケットエンジンを搭載した混合動力機で、インテイクは肩口にある。1957年5月16日に初飛行した。初飛行時にマッハ1.33の速度を記録し、20,000m以上の高空でも活動可能という優れた性能を示したが、航続距離並びに兵装において実用機に劣ることが判明し2機の試作で終わった。やがて本機に充分な航続性能と兵装、アビオニクスを追加してサンダース・ロー SR.177として実用化するはずだった。しかし、ミサイル技術の発達とイギリスの有人戦闘機開発凍結の影響を受けて開発中止となった。

*ウイキペディアより引用しました。 

キットについて
 キットはSR-53Tと練習機形式となっています。箱の塗装図を見ても尤もらしい塗装例と説明があるので買ってしまいましたが説明書の一番最後の一行に

The SR.53T was a two-seater project only,………it was never realized.と書いてあって実在しない機体だったのです。AZモデルにやられましたね。

せっかく買ったのだからと気を取り直して作る事にしました。

 簡易インジェクションなので全体的にぼってり感はあるものの合いは良くて作り易いです。但しキャノピーはいただけません。窓枠が凸状です。削り取って磨いて磨いて時間がかかりました。翼端のAAMミサイルは太くて実感が損なわれてます。作り直す気にはなれないのでミサイルなしです。


コックピットの座席にはオーバーヘッドエジェクションハンドルを付けました。








*参考資料:AEROPLANE ILLUSTRATED AVIATION ARCHIVE「BRITISH X-PLANES THE JET ERA」、酣燈社 別冊航空情報「英国ジェット軍用機」、その他ネットによる実機写真


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