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(Photo) Sd.Kfz.231 (8-Rad)

by  コルディッツ
博物館実機写真

 Sd.Kfz.231(8-Rad)はドイツ軍の8輪重装甲偵察車で、1935年に
完成し、翌年から生産が開始されました。開発はビュッシング-
NAG社が担当し、同社の水冷ガソリンエンジン(150hp、後期型は
180hp)を搭載、8輪全てが駆動と操行を行うSG車台を用いました。
 最初はSd.Kfz.233の特殊車輌番号が付与されましたが、Sd.Kfz.
231 6輪装甲車の後継車輌であるため、第二次世界大戦勃発後の
1939年10月にSd.Kfz.231に改称されました。
※ 本稿は博物館の標示、「世界の戦車パーフェクトBOOK」
(コスミック出版}、Web「戦車博物館」を参照しました。

 Sd.Kfz.231
 国防技術博物館(コブレンツ)にて 2015年7月撮影  



前代の6輪装甲車よりも車台が巨大化したため、砲塔
バスケットを導入する事が出来ました。
 砲塔の主砲は、初期型では55口径2cm機関砲 KwK30が、
後期型では55口径2cm機関砲 KwK38が装備されました。
 2cm機関砲と同軸に7,9mm機関銃MG34も装備されました
が、展示車輌からは外され、跡に穴が残っています。


 車体前方に追加された装甲とその内側


 Sd.Kfz.231に中距離無線機Fu.12を搭載し、フレーム
アンテナを立てたSd.Kfz.232を、タミヤ35で作ったこと
があり、その時の印象は巨大で背の高いキットでした。
しかしSd.Kfz 231の全高は2.35mなので、拝観時は意外
に低く見えたので、驚きました。



 タイヤの向きをそれぞれ変えて、8輪が全て駆動する
のを紹介するような展示でした。



 砲塔後部。



 空っぽのエンジンルーム?から前方を撮影。後部ドラ
イバー席を裏から撮影したようです。(うら覚えで済み
ません)Sd.Kfz.231の乗員は指揮官、砲手、ドライバー、
後部ドライバーの4名です。  


Sd.kfz.231は1936年から1943年9月までに607輌が生産
されました。不整地走破能力は高くも、車輌は複雑かつ
高価なため、量産に向かなかったとされます。しかし
Sd.Kfz.231から始まる8輪重装甲車の流れは、現在の
8輪装甲車ルクス等に繋がっています。



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