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誌上個展

デヴォアティーヌ D.520 (タミヤ 1/48)

  by 老人とプラモ
 D.520の初飛行は1938年10月2日。最高速度は560km/hでMe109と同等な上、操縦性が優れて、頑丈で扱いやすくバランスのとれた機体でもあったため、M.S.406の代替機・後継機として大いに期待されました。しかし機体のダメ出しと量産立ち上げに手間取り1940年5月10日までにフランス空軍の受領数は79機。部隊での運用数は36機だったそうです。
(ここまでhttps://en.wikipedia.org/wiki/Dewoitine_D.520 などを参照しています)

 タミヤのキットの形状の良否については、こちらのイメージが乏しいので特に指摘できるところはありません。プロペラの回転方向は前から見て正しく時計周りになっています。組み立ての面でも、タミヤのいつも通りで気になるところはありません。あえて言えば主脚取り付け角度を決めるのに少し苦戦しました。


 上面の三色迷彩は型紙が面倒な気がして、塗装は全体を筆塗りで行いました。筆ムラや厚塗りになったところは#2000番の紙やすりで適当に修正しました。尾翼の塗装は、青はもっと明るく、赤は彩度をあげるべきでした。


 機体全体の印象は、洗練された外形に大きめのキャノピーが載って、いかにも高性能の軽戦闘機と思わせます。操縦席が主翼の後部にあり下方視界良さそうです。




 小さめのエンジンに合わせた胴体幅は狭く、小柄なフランス人でないと乗れないかもしれません。




D.520がフランスで主力機として戦力化されていればフランス戦役の趨勢は変わっていたかもしれませんが、遅れてきた少数の優等生は崩れかかった戦況を救うことはできませんでした。


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