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特集 もしも、架空

妄想5:もう一つの航空自衛隊「Mitsubishi F-2Z」
(1/144 LS F-16XL改造)

  by 望月 清光 



「2000年、数度の航空総隊演習を通して、F-2E及びF-2F支援・制空戦闘機の空戦機動力が、主力戦闘機であるF-15Jを凌駕することを確認した航空自衛隊は、日本周辺各国(中国のJ-10、ロシアのSu-27等)の新型戦闘機開発実態を考慮し、F-2Fの空戦機動力を更に拡大することを決めた。空戦機動力向上には、余剰推力率の向上が効くことから、制空戦闘に適した単座型に戻すことによる機体重量の軽減と推力向上型エンジンへの換装を開発の主眼に置く方針を定め、単座型のF2Eをベースとする開発となった。

 F-2E改(仮称)の戦闘能力拡大のためには、①機体の軽量化、②エンジンの推力増大、③搭載アビオニクスの近代化等が必須と考えられ、機体軽量化の為にF-2Fで実用化した炭素繊維複合材主翼を採用し、大迎角における運動性向上のために採用する双垂直尾翼も炭素繊維複合材とした。双垂直尾翼による方向安定性強化により胴体下面のベントラルフィンは不要となったことも機体軽量化に寄与した。また、出力向上型F110 エンジン搭載に対応すべく空気取入口拡大再設計が必要とされたことを契機に、ダイバーターレス超音速インレット(DSI)が採用された。これにより胴体構造部材の軽量化が進むと同時に、空気取入口のレーダー反射も低減され、ステルス・グレー塗装と共に機体のステルス化が進むことになった。BVR(Beyond Visual Range)戦闘におけるKill率向上を狙って同種の誘導方式であるものの、前年に部隊使用承認が下りた指向性破片弾頭を備える国内開発の99式空対空誘導弾(AAM-4)及び米軍の標準中距離ミサイルのAIM120と、異なる2種類のAAMを胴体下面及び翼下に搭載することとなった。また、翼端には国内開発中の短射程高機動性ミサイルAAM-5の搭載も可能とすることになった。

 F-2E改の試作機は2003年に初飛行し、2005年にはF-2Zとして航空自衛隊に制式採用され、部隊運用が開始された。」

 という設定で製作した1/144 LS製F-16XL改造のF-2Zです。LS製F-16XLをコックピット後方で切断し、カフェレオ製F-2の前部胴体を繋げます。推力向上型ENGを装備したという設定に従い、F-16XLの胴体下半分を切り落とし、そこにカフェレオ製F-2から切取った胴体下半分を接着します。カフェレオF-2はABS製なので、空気取入口両側に0.2mm厚ABS板を接着し、ショックコーンをABS板積層とパテで製作、これで空気取入口を拡大したダイバーターレス超音速Inletの完成です。Exhaustノズルには、Mach 3製のF110 Exhaustノズルを使用し、翼下のAIM120 ダブルランチャーもパイロットもMach 3製品を使用しました。双垂直尾翼は、これまでの改造作業で余剰となっていたF-16XLの垂直尾翼を短縮化し、強度確保のため0.2mm真鍮線を入れて主翼に差込接着しました。ダブルランチャーのパイロンは、前作のF-2Fではプラッツ製を使用したことを忘れ、今回はカフェレオ製を使用したので少しごつくなりました。プラッツ1/144航空自衛隊ウェポンセットからAAM-4を調達して胴体下面半埋込式ランチャーに装備、増槽タンクはカフェレオ製F-2から転用し、翼端には、Mach 3製のAAM 5を装備してみました。塗装は、モデルカステンのステルスグレー1は1/144スケール機に塗装すると暗すぎると感じたので、ニュートラルグレーⅡを混ぜて少し明るくしたもので全体を塗りました。ステルス塗装としたので、日の丸と機番もMYK DesignのF-15用Stealth Upgrade 200から無彩色の物を転用し、注意書きは面相筆で白色記入しました。

一応、これでF-16XLを母機とした妄想F-2改造シリーズの架空機も最終のZ型に到達しましたので、次回はFSX日米共同開発が破綻した想定のF-2開発に移ります。乞うご期待。

 F-2Z(双垂直尾翼)











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