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世界の名機コレクションシリーズ No4  ノースアメリカン P-51ムスタング

ノースアメリカンP-51 マスタング (アカデミー 1/72)

  by 翔バナイカイ 栗人@ケータイ



 「名機コレクション P-51」のお題で皆さんの華麗な作品が集まるだろうなと想像し、ここはまたひねくれて珍品をご紹介。英軍が使用したマスタングであります。どのような珍品かは追って説明。



 使用したキットはアカデミーのキットで、これはアキュレイトミニチュアの1/48キットの縮小コピーといった内容。元々アキュレイトのキットが出来の良いキットなので、本キットもなかなか良質。コクピット後方にカメラを搭載した戦術偵察型のモデルになっています。アキュレイトミニチュアに倣ってアリソン・マスタングのバリエーション展開を期待していましたが、今のところこのキットに続くものがでていないのが残念です。



  キット制作はほぼストレートで進みますが、問題箇所が以下2点ありましたので、写真キャプションで説明します。
・主翼の上反角がやや小さい
・偵察カメラの搭載角度が「残念」


キットのままでは上反角がやや不足。ここは主翼下面パーツの中心に内側から切れ込みを入れ、切れ込みを塞ぐようにパーツを曲げ、上から押さえのプラバンを貼っておけば解決。


操縦席後部の偵察カメラは、キットのままでは左主翼端のクローズアップばかり撮影するような指向角度になってしまいます。そこでカメラ(K24カメラのつもり)とカメラ架台を合わせて自作し、ちゃんと偵察写真が撮影できる指向角度で装備しなおし。



  英軍No.225スコードロンで使用された機体として仕上げました。No.225スコードロンは戦術偵察や地上攻撃を任務とする部隊で1943年初めに北アフリカ戦線に展開。しかしこの時の装備機が旧式のハリケーンだったので、米第12空軍から非公式に4機のP-51を借り受けて使用。そのうちの1機が本作品です。機体や搭載装備は米軍仕様のまま。元の塗装も米軍仕様の上側面オリーブドラブ、下面ニュートラルグレーで、これに英軍ミドルストーンを被せて砂漠迷彩にしています。インシグニアは米軍のものを上から塗りつぶして英軍のものに代えているので、実は外径や各内円の直径比率が規定外。No.225スコードロンのコードレターが描かれていますが、アングラ機材であるためシリアルナンバーの記載は無し(レタリングをさぼれる)。
WWⅡ中に一万機以上生産されたP-51系列機の中で砂漠迷彩をまとったものはこの時の4機のみ、という珍品です。


20mm機関砲の砲身には、奮発してMASTERの真鍮パーツを取り付けています。



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