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(Photo) Messerschmitt Bf109F-4
by コルディッツ
博物館実機写真
1935年に初飛行したメッサーシュミットBf109は、改造を重ねながら、第二次世界大戦中のドイツ空軍の主力戦闘機であり続けました。総生産機数は30,500に及び、世界で最も生産された戦闘機で、このうちの約1割はF型が占めています。
F型はバトル・オブ・ブリテンで活躍したE型の後継機で、空力学的に再設計し、新型エンジンDB601Eを搭載した事で、Bf109各型の中で最も優れた飛行性能を有していました。
私が航空博物館巡礼を始めた2000年代には、F型の展示機は2機だけで、そのうちの1機があるカナダ航空宇宙博物館の拝観及び再拝観は長い期間、悲願でした。
※ 本稿は博物館の標示、Wikipediaを参照しました。
Messerschmitt Bf109F-4 10132
カナダ航空宇宙博物館(オタワ)にて 2024年10月撮影
本機は砂漠迷彩ですが、北極圏で運用され、1942年8月にムルマンスク港近くで不時着しました。1990年代にレストアされ、1999年から本館に所属しています。
風防の右側三角窓が金属板で塞がれているのが、
F-4で、F-2との識別点です。左側三角窓は塞がれていません。
E型までのゴツゴツした機首と比べると、F型の機首は「空力学的」のお手本のような感じに思えます。
F-4から本格的に搭載のダイムラー・ベンツDB601Eエンジン(1,350hp)。
F-1とF-2はDB601Eの開発が間に合わず、E型後期から搭載していたDB601N(1,165hp)で 代替しています。なお馬力には諸説あります。
主脚収納部の縁は円弧形状になっていて、ここもF-4とF-2の識別点になっています。
F型からモーターカノンの搭載が可能になりました。
F-4では20mm口径のMG151/20 を搭載します。
私がF型に夢中になったのは、レベル1/32のBf109Fの影響です。今の眼では考証面は疑問符だらけですが、製作時の充実感(と32ならではの組立易さ)は、当時 小学5年生の私には強烈な魅力でしたね。
指定塗装は3種類、うち2種類は防塵フィルター付きなのに、パーツに防塵フィルターがなく、自作を強いた1960年代を代表する興味深いキットでした。
F型を展示するもう1つの博物館は、ヨハネスブルグの軍事博物館ですが、拝観予定はありません。同市の治安にビビって躊躇しています。
けれどF型のレストアがフィンランド、ドイツ、ロシア、スペイン、イギリス、アメリカで進められているので、拝観に期待出来そうです。そう、長生きさえ出来れば…
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