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誌上個展

東欧圏諸国の軍用機 その1

  by Nobunaga

 そもそも東欧とはどこを指すのかは難しい事ですが、ここでは第一次世界大戦以後のドイツ、オーストリアより東、ソヴィエト連邦までの地域とします。一部バルカン半島の国も含みます。

 自国で軍用機を生産したり他の国から供与を受けていた国で第二次世界大戦を戦った国の軍用機を中心に作って行きます。

 それにしてもこの地域では人種のこと地政学的なことは複雑で素人には理解不能です。

アヴィア B135(AZモデル1/48)


 B-135/1試作機はアヴィア工場を訪れたブルガリア空軍の士官の注意を引き、12機の機体と62基のエンジンの生産契約と更に50機をDAR(国営航空機工廠)でDAR 11 Lyastovitsa(ブルガリア語: Лястовица、ツバメの意)としてライセンス生産する契約が締結された。しかしDARにはこの機を生産する能力が無いことが分かり、チェコスロバキア製の12機が生産されただけであった。更なる生産計画はドイツ航空省により中止させられ、エンジンも35基が納入されただけで終わった。その代わりにブルガリア空軍はメッサーシュミット Bf109を購入するように促された。

就役したB-135はエンジンの不具合が続いて直ぐに訓練用に回されたが、1944年3月30日にアメリカ陸軍航空軍の爆撃機編隊がルーマニアのプロイェシュティ爆撃の帰路にブルガリア領空を侵犯した時に4機のB.135がこれを迎撃した。(ブルガリア側の)幾つかの資料によるとYordan Ferdinandov中尉がその朝に1機のB-24 リベレーター爆撃機を撃墜し、Bílýの著書によるとAtanasov大尉に率いられた4機のアヴィア機がその日に1機の4発爆撃機を撃墜した可能性がある[1]。Yordan Ferdinandov中尉の記録によると撃墜された機体はトルンとブレズニク地域に墜落した。

*ウイキペディアから引用いたしました。

キットについて
 この簡易インジェクションのキットはレジン、エッチング、真空整形のキャノピーが同梱されていて前作のAZモデルB-35.2 1/48の空気取り入れ口を切り取りレジンの空気取り入れ口と付け替えるようになっています。形状としては機首部分をもう少し絞った方が良い気がします。主翼が先端に向けて厚みがあるのでカンナがけして120番からのペーパーがけで全体を薄くしました。コックピット内部はB35.2のままなので削り落として鋼管フレームに見立てたプラ棒で再現しました。オイルクーラなどは自作しました。

 デカールはブルガリア空軍のもので良質で下色の透けもなく貼れました。なお試作機として明野陸軍飛行学校の明のマークと日の丸が同梱されているのはご愛嬌。


 アヴィア社悲願の低翼単葉戦闘機でしたが1944年で二枚ブレードプロペラ機で860馬力、速度535㎞/hはいかにも非力で実戦では使えません。解説にあるようにB-24を落としたとの記録はあります。


主脚にはブレーキパイプ、主翼先端には航法灯を追加しました。オイルクーラなどディテールアップをしてます。


機体後半は羽布張りで中程は金属にパネル?張り、エンジン部分と主翼は金属製のようです。


機体側面ねじ止め部分はピンバイスで深くして模型的に映えるようにしました。

*参考資料:文林堂「世界の傑作機」No.187、酣燈社 別冊航空情報「英国ジェット軍用機」、

MBI出版(チェコ)「B-35、B-135 」その他ネットによる実機写真、作例等



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