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(Photo) McDonnell CF-101 Voodoo
by コルディッツ
博物館実機写真
1959年にカナダはアヴロ・カナダ CF-105アローの開発を中止し、アヴロ・カナダ CF-100カナックを代替する全天候要撃機にマクドネル F-101Bヴードゥーを採用しました。F-101Bはマクドネル社がアメリカ防空軍団とカナダ空軍に提案した複座長距離要撃機型です。長大な航続力は国土の広いカナダ防空に有利で、レーダー要員の搭乗ができることは、SAGE(半自動式防空管制組織)の十分な支援を受けられない場合でも、要撃を行えるメリットがありました。カナダは1961年から導入開始し、合計132機を配備、CF-101の呼称で、1987年まで運用されました。
※ 本稿は博物館の標示とWikipediaを参照しました。
McDonnell CF-101B 101025
カナダ航空宇宙博物館(オタワ)にて 2024年10月撮影
カナダのCF-101Bと米防空軍団のF-101Bは、空中給油受油装置は装備していません。また1970年以降は操縦席前方にIRST(赤外線捜索追跡装置)が設置されています。
後席左側面には夜間に目標を識別するためのライトが設置されています。
固定式エアインテーク。このため最大速度はマッハ1.7に留まりました。
水平尾翼をT字式に垂直尾翼の上に配置のため、運動性能に問題がありました。
McDonnell CF-101F 101002
戦争博物館(オタワ)にて 2024年10月撮影
オタワの名所の一つ、戦争博物館にもCF-101が展示されています。展示機のF型は複座練習機で二重操縦装置を設置。B型からの改装で、カナダ空軍は機材更新時に20機を受領。
機首前方下部のミサイル・ベイ。回転式のパレットで、空対空ミサイルを装備。初期のパレットは飛行中に露出する面と、飛行中は機内に収容し、ミサイル発射時に外部に露出する面に、各3基のミサイルを搭載。
展示機のパレットは後期の物で、各面に2基のミサイルの搭載が可能。後期パレットから大型の核弾頭付AIR-2ジニーミサイル2基が、機内搭載専用で、搭載可能になりました。
エンジンは P&W J57-P-55 アフターバナー付ターボジェットを2基装備します。
Avro Canada CF-105 Arrow 206
カナダ航空宇宙博物館(オタワ)にて 2024年10月撮影
1958年に初飛行に成功の離陸重量が31tの大型戦闘機。マッハ2.3を記録しています。
アメリカからの圧力と開発費高騰により、自国開発は中止、CF-101の導入に至ります。
5機の試作機は全て解体され、本博物館に実機の胴体前半が展示されています。
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>(Photo) McDonnell CF-101 Voodoo <博物館実機写真<2025年3月号
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