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特集 ドイツ戦車

 PZ.KPFW ⅢAUSF.J (ITALERI 1/56)
StuG Ⅲ AUSF.G (RUBICON MODELS 1/56)

by 五六式(TYPE-56)


 ドイツ戦車の特集に合わせてⅢ号戦車とⅢ号突撃砲を作りました。ハンドルネーム"五六式"に合わせて1/56スケールのキットを選びました。自分としては,この大きさがちょうど良いのですが,このスケールでは,大好きな七四式戦車のキットがないのが寂しいです。

<実車について>

Ⅲ号戦車

 第二次世界大戦中盤までドイツ陸軍の主力となった中戦車。初期のA~D型は,サスペンションにリーフスプリングやコイルスプリングを使用していたが,量産型のE型以降は,不整地での機動性が高いトーションバー・サスペンションに変更されている。

 Ⅲ号戦車は,同時代の連合国側の戦車に比べ,高性能であったが,第二次世界大戦中盤以降に登場したM4やT-34に対抗することはできず,Ⅴ号戦車に主力の座を譲り渡すことになった。

Ⅲ号突撃砲

Ⅲ号戦車の車台を流用した突撃砲。砲塔を持たないため,機動戦闘には向かないが,歩兵部隊にとっては,動く砲台兼動く盾であり,頼りになる存在だった・・・って,これ,戦車じゃないの?・・・キャタピラで走って大砲を積んでれば戦車だよ・・・ね? 

<キットについて>

Ⅲ号戦車(イタレリ製)

 J/L/M/N型のコンバーチブルキットです。

 キャタピラは,片側4パーツで構成されており,自重で垂れ下がっている様子が再現されている一方、転輪は,二重になっていないというちぐはぐな表現になっています。 

Ⅲ号突撃砲(ルビコンモデル製) 

 G型3種のコンバーチブルキットです。

 イタレリと反対に,転輪が,二重になっているのに,キャタピラは,プラモ黎明期のゴム製部品のような簡単な表現になっているという,こちらもちぐはぐな表現。

 塗装指定は,全くないに等しく,デカールも特定の車両を表現できるものではありません。もともとこのキットは,ウォーゲームのコマとして使われることを第一義としているようで,そうであるなら,車番もユーザーの好きにしていいし,何なら,自分の好みの色で塗ってもいいというわけです。金色をスプレーして”百”とマーキングしても全然OK・・・ナわけないよ・・・ぷんすか。

<製作>

 輸入キットなので念のため、中性洗剤で水洗い。カオスだ・・・。


  使わないオプション部品を除いた状態。おお,未来が見える・・・。

Ⅲ号戦車(イタレリ製)

 J/L/M/N各型を再現する部品を取りつけるため,車体やターレットやフェンダーの裏側から穴を開ける必要があります。組み立てにあたっては,どの型として仕上げるのかをしっかり決めてから,説明書をよく読んで見落としの無いように穴を開けます。

 転輪が二重になっていませんが,改修したり他のキットから部品の流用をしたりはしませんでした。そんな暇があったら,このキットをさっさと廃棄してタミヤのキットを組めば良いのです。


 塗装に入る直前の状態。

 砲身は,各型に対応して部品が3種類用意されています。今回作ったのは,全面ジャーマングレーのJ型後期型(砲身が一番長い)ですが、塗装図にAusf.J Lateと書いてあるのに砲身の長さが短い・・・箱絵の方は砲身が長い・・・ここは,後から資料が見つかったときのために差し替え式にしておくべきだったかもしれません。

Ⅲ号突撃砲G型 
 キットの塗装説明がさっぱりなのでタミヤの1/48スケールキットを買うことにしました・・・涙・・・。タミヤのⅢ号突撃砲G型には,前期型と後期型がありますが,ルビコンモデルのキットは初期型、中期型(タミヤの初期型にあたる),後期型と3種類に分けてそれぞれを表現できるようにしています。今回作ったのは。中期型で105mm砲を装備した車両です。部品の精度が高く,組み立てに支障はありませんでした。


 塗装に入る直前の状態

 イタレリのキットはスライド金型を使用していて砲口があいていますが,こちらは,塞がっています。もちろん,小径ドリルと金属やすりで105mm砲の砲口を開口しています。
 組み立て説明図には,各型を作りわけるための解説が詳細に書かれており,大変役に立ちました。 

<完成>

2輌のそろい踏みです。Ⅲ号戦車は,汚しなし。Ⅲ号突撃砲は,影色の地に平筆でタークイエローの重ね塗りです。


 Ⅲ号戦車の車番のうち、真ん中の数字は,ちょっと不細工。砲塔の膨らみのところでデカールを二分割して真ん中に隙間を空けてから余ったデカールで隙間を埋めてやれば良いのではないかと後で気付きました・・・汗・・・。


 スライド金型の恩恵を受けてはじめから砲口があいております。キャタピラの組み込みは,車体との干渉があって結構面倒でした。


 下塗りの状態。これは,これでと思ったのですが。


 タミヤアクリルの新しいダークイエロー(XF-60)は,素晴らしい!


 “55”の車番のデカールは,ジャンクから。書体がちょっと違っていますが,ちょこっといじって意地を見せました。



 では,さらば〜。


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