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誌上個展

東欧圏諸国の軍用機 その2

  by Nobunaga

 そもそも東欧とはどこを指すのかは難しい事ですが、ここでは第一次世界大戦以後のドイツ、オーストリアより東、ソヴィエト連邦までの地域とします。一部バルカン半島の国も含みます。
 自国で軍用機を生産したり他の国から供与を受けていた国で第二次世界大戦を戦った国の軍用機を中心に作って行きます。
 それにしてもこの地域では民族のこと宗教のこと、地政学的なことは複雑で素人には理解不能です。

アヴィアB.534 Ⅳ Slovak National Uprising (エデユアルド1/48)


アヴィア B-534 は、チェコスロバキアの航空会社アヴィアが開発・製造した複葉戦闘機である。第一次世界大戦から第二次世界大戦の間に生産された。B-534 は、おそらく当時のチェコスロバキアの航空機の中で最も有名なものの 1 つであった。
*ウイキペディアより引用いたしました。

キットについて
 アヴィアB534シリーズはプラモメーカー各社から製品化されていて購入した方も多いと思います。なかでもエデユアルドのキットは、同社の他のキットと同様親切丁寧な説明書で作り易いものとなっています。
 但しエッチングパーツの張り線止めは細かすぎて二重張り線のパーツは折り曲げが三つまではできたのだけれど四つ目が失敗して結局自作のヒートンで張り線を張ることになりました。もうちょっと作りやすくしてくれると良いのですが。主脚支柱とタイヤの取り付けにも苦労しました。

 作例の機体はスロバキア民衆蜂起軍の標識をつけています。タトラ山にそびえ立つダブル十字架は抵抗運動のシンボルで国旗にもなっています。ダブル十字架はロレーヌ十字架としてチェコやポーランド出身のパイロットの乗るスピットファイアにも描かれていますね。ギリシア正教をはじめとする東方正教会ではお墓の墓標にもよく使われています。十字架をダブルにすることによってご利益も2倍になるということか。
 ナチスドイツに対する民衆蜂起についてはソ連お得意の手の平返しや内部の権力争いなどで弱体化し弾圧されてしまいます。


スロバキア国旗です。


作例のS13は1944年暮れにトリデユビー基地に放置されていたのか戦闘行動中だったのかわかりませんがキャノピーは外れ、機体の塗装は剥がれて傷だらけのようです。


タイヤの空気は抜けた状態にしてかなり剥がれや汚しを施してます。汚し始めるとキリがないのは何時ものことです。


下面の国籍標識はチェコスロバキア空軍のままです。


このS-13は1944年9月2日にハンガリー軍のユンカースJu52/3mを撃墜したそうです。


*参考資料:光人社 飯山幸伸著「弱小空軍の戦い方」他ネットによる実機写真作例等


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