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(Photo) Ⅳ号駆逐戦車F型 & Ⅳ号戦車/70(A)

by  コルディッツ
博物館実機写真

 子供時代、戦車の定義は ① 無限軌道で走行する ② 車体を装甲で守る ③ 戦車砲は回転砲塔を載せる でした。なので緑商会のプラモでⅢ号突撃砲を知った時は、戦車と呼んでいいのか迷いました。またヒトラーの命名による「Ⅳ号駆逐戦車」も悩みの種です。しかも70口径の7.5cm Pak 42を搭載した型式は「Ⅳ号戦車/70」に変更されています。こうなると回転砲塔搭載を、戦車の定義にするのは、忘れた方が良いようですと言う訳で、「ドイツ戦車」特集に併せ、ソミュールの戦車博物館展示の「Ⅳ号駆逐戦車F型」と「Ⅳ号戦車/70(A)」を ご紹介します。
※本稿は博物館の標示、「世界の戦車」(コスミック出版)、
Wikipediaを参照しました。

 Ⅳ号駆逐戦車F型
 戦車博物館(ソミュール)にて   2016年8月撮影  




 前号に掲載したムンスター戦車博物館のⅣ号駆逐戦車と同様、7.5cm L/48砲を搭載、傾斜した前面装甲厚は60mmの前期生産型。


 車体はⅣ号戦車H/J型の物を流用。
 Ⅳ号駆逐戦車F型は1944年1月から生産開始で、同年11月までに802輌が生産されます。 


 Ⅳ号戦車/70(A)
 戦車博物館(ソミュール)にて   2016年8月撮影


 パンサー戦車向けの7.5cm Pak42L/70 搭載に変更された事に伴い、カテゴリーがで駆逐戦車から戦車に変更され、「Ⅳ号戦車/70」になります。生産開始は1944年8月からで、このためⅣ号駆逐戦車F型の生産は、同年11月に中止されます。展示車両は1944年に自由フランス軍に鹵獲され、運用されました。


 戦闘室前面には砲弾の跡があります。
 70口径の長砲身砲が搭載されたため、最初はⅣ号戦車ラングと呼ばれました。ラングには2種類あり、フォマーク社の生産車輌はⅣ号戦車/70(V)、アルケット社製品はⅣ号戦車/70(A)と呼ばれます。
 アルケット社製は、Ⅳ号戦車の車台にそのまま固定戦闘室を搭載し、フォマーク社製より車高が50cm程高くなりましたが、生産性は向上しています。 


 アルケット社製は1944年8月から1945年3月までに、278輌が生産されました。





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