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西ドイツのレオパルト戦車(タミヤ 1/35)
by 平針みなみ HIRABARI Minami
ドイツ戦車の特集ということで、次の2種の西ドイツ戦車を作ってみました。
西ドイツ・レオパルド中戦車(タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズNo.64)
西ドイツ・レオパルドA4戦車(タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズNo. 112)
タミヤのホームページによると、レオパルド中戦車は1975年7月発売、レオパルドA4戦車は1979年6月発売となっています。
このレオパルド中戦車のキットの車体下部をひっくり返してみると、キットナンバー等とともに「1969」という数字が見えます。そこで『田宮模型全仕事1ミリタリーモデルズ』を見てみると、1/35シリーズのNo.26として「西ドイツ陸軍 レオパルド中戦車」1969年4月シングル発売(発売時価格600円)、1969年5月リモコン発売(発売時価格850円)と出ていました。ミリタリーミニチュアシリーズとしては1975年の発売ですが、1969年発売のモーターライズキットがルーツということでしょうか。
一方、レオパルドA4の方は1979年6月発売ということで、レオパルド中戦車の前身キットとは10年の差があります。両方作ってみるとキット設計の進歩がうかがえ、A4の方が作りやすくなったと感じました。なお、レオパルドA4のキットの方は、車体下部の内側に「35099/・・・」、「1977」、「GEPARD」とありましたので、1977年5月に発売された「西ドイツ ゲパルト対空戦車」のキットとパーツを共用しているということのようです。
さて、キットでは「レオパルド」となっていますが、ドイツの戦車なので以下では「レオパルト」と表記します。タミヤでもLeopard 2のキットは「レオパルト」としていることですし。ということで、前者を「レオパルト1」、後者は「レオパルト1A4」とします。
左の砲塔が丸いのがレオパルト1、右の四角い砲塔がレオパルト1A4。
レオパルト1の組み立て
基本的に素組みですが、少しばかり手を入れています。ただ、作ったタイプにとってそれが正確なものなのかはよく良くわかりません。
このキットには金属メッシュのエンジンカバーが入っていて、内部のエンジンが金網越しに透けて見えるようになっていました。
・キットのアンテナパーツは太めなので真鍮線で置き換えました。ただ、根元はもっと太くしないといけなかったかなと思います。
・キットのワイヤーロープは軟質プラで取り回しがしにくいことと、実車の写真を見るともっと長くなっているケースがあったので、ちょうど手元にあったタミヤ1/35のパンサーD型のパーツと取り替えました。プラ板や金属片でワイヤーロープの取り付け金具を作りました。ワイヤーロープはもっと太くてもかったように思います。
・機銃は破損して手直しが間に合わなかったので搭載していません。
・デカールのMLC(Military Load Classification 軍用荷重類別)番号「黄色い丸に42」は大きすぎるし、適当なサイズの代替デカールも手元になかったので貼っていません。この数字はレオパルト1のタイプによって45、46とあるとのことです。なお、この数値はレオパルト2では70とか76とかになっているようです。
塗装
塗装については、RAL6014 ゲルプオリーフ Gelb Olivの単色塗装としました。
このゲルプオリーフ、英語ではイエローオリーブですが、写真で見るとその名称から受けるイメージとは違ってオリーブドラブそのものと言ってよさそうな色です。
このRAL6014は航空機でも使われていて、F-104やF-4Fなどの迷彩でもおなじみの色で、近似色がFSナンバーでいくつか紹介されていますが、今回のレオパルトについては、ムンスター戦車博物館で保存されている車輛の写真などを見ると茶色味が強く感じられたので、クレオスのC12オリーブドラブ(1)でもよいかなと思ったのですが、結局C17 RLM71ダークグリーンで塗ってみました。
OVMの色については、博物館の写真では車体と同じ色ではなかったので、木や鉄などをイメージして塗装しました。
レオパルト1A4の組み立て
・砲の防楯カバーについては、組立説明書に「砲身を可動にする場合はつけません。」とありましたが、可動を諦めて取り付けました。
・アンテナについては、砲塔後部中央についてはキットの穴に真鍮線を差し、砲塔左後方についてはアンテナ基部をプラ棒で作成し、真鍮線を取り付けています。アンテナの長さについては、どこかで見た記憶があるのですが見つかりませんでした。そのため長さは適当です。
・キットには潜水渡河用のカニングタワーのパーツも用意してあるので、車長ハッチは接着しないで取り付けられるようにしています。このカニングタワーは2.2mあり、これを取り付けることにより4mまでの深さの渡河ができるとのことです。
塗装については、西ドイツの戦車ということでレオパルト1と同様にしていますが、1A4は3色迷彩の姿もよさそうに感じます。
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