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(Photo) Noorduyn Norseman

by  コルディッツ
博物館実機写真
 カナダのノールダイン社が開発したノーズマンは、1935年に初飛行に成功したブッシュ・プレーン(未開地用汎用機)です。
固定式の着陸装置は車輪かスキー、フロートに交換出来るよう設計時に織り込み済みです。設計者ノールダインはフォッカー社で高翼単葉機の設計経験を活かしてか、胴体は鋼管溶接構造で、ストリンガー(縦通材)は木製、表面は羽布張りに仕上げ、翼は木製羽布張りでした。
 寒冷地向きの頑丈で信頼性の高い汎用機としてリリースされ、 第二次世界大戦開戦によりカナダ空軍とアメリカ陸軍航空隊で大量に採用され、1959年までに904機が生産されました。
※ 本稿は博物館の標示、「世界の軍用機図鑑」(コスミック
出版)、Wikipedia を参照しました。

 Noorduyn Norseman Mk.Ⅳ QT-787
 カナダ航空宇宙博物館(オタワ)にて  2024年10月撮影


 Mk.Ⅳ は最後の生産型です。展示機は1943 年に生産され、カナダ空軍では無線士養成のためにカナダ国内で運用されました。




 最初のMk.Ⅰのエンジンはライト・ホワールウィンド(420HP)でしたが、Mk.ⅣではP&W R-1340 Wasp AN-1 (600HP) になっています。
 
  P&W R-1340 AN-1 エンジン




 実はマッチボックス72のキットを購入済みですが、長年の積みプラ状態での放置により、行方不明のパーツが多く、無念残念です。
2020年でも20機程度のノースマンがカナダでは飛行していると博物館の標示にありました。





 アメリカ陸軍航空隊はアメリカ規格に改修した機体をUC-64Aとして運用しました。1944年12月グレン・ミラーを乗せたUC-64Aが、ドーバー海峡で行方不明になったのをご存じの方も多いかと。

 Noorduyn Norseman Mk.Ⅳ 2491/R-AV
 ノルウェー空軍博物館(ガーデモエン)にて 


 上は2002年7月、下は2012年8月撮影です。
 王室ノルウェー空軍では、1945年から1959年まで22機のノースマンを運用しました。



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