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ヘリジェット 2065年のHSM-77(セイバーホークス) 704
(3Dプリント　1/48 ）

　by 　田口博通 Hiromichi Taguchi

　厚木基地近隣に住んでいるため、ほぼ毎日　相模川上空で見かける　HSM-77（セイバーホークス）の　MH-60R　ですが、2065年にはどういう姿になっているだろうと想像が膨らみ、ヘリジェットのフォーマットで作ってみることにしました。

MH-60R HSM-77 704 　（米海軍公式サイトから引用）

MH-60R HSM-77 704 (2025年4月19日　厚木春祭りで撮影）

ヘリジェットのモチーフは

　モチーフの元ネタは　1965年に放映されたSF人形劇　サンダーバードの一場面です。サンダーバードの時代設定は放映から100年後の2065年となっていまして、色々な形態のヘリジェットが　ほぼ毎回、塗装を変えて登場します。
　その雰囲気をイメージしつつ、レスキューヘリとして　オリジナルデザインで作ってみました。

サンダーバードに登場するヘリジェット　　（ネット上に上がっていた画像を引用）

製作

　実は飛行スぺ卒業記念として　貯めてあった原稿料の稼ぎをつぎ込んで　この3月初旬に３DプリンターをGETしました。液体の化学薬品を扱う必要のないフィラメント方式（熱溶着型）バンブーラボP1S　を選択。現在のところ　全く手間なしで使えています。
　モデリングソフトは１月ごろから本を買い込みつつ　あれがいいかこれがいいかとお勉強していたのですが、結局無料で使えるのが魅力の「FUSION」にしました。AUTOCAD系でかなり使いやすいです。
　
　さて今作のヘリジェットですが、スケールは1/48で作ることとし、全体のサイズは手元にイタレリのH-60をおいて、サイズ感を割り出していきました。
胴体は、まだ、FUSIONでのモデル化に不慣れなこともあり、曲面で生成するのは難しいので、簡単な角胴としました。
また、最初なので自動サポートの付け方がよくわからず、サポートを必要としないように、ドア開口部で２分割してあります。胴体窓はプラモデルのマネで、サポートを造形しておき、後できりとることにしました。

胴体

　コクピットは　イタレリのＨ－６０を採寸して　参考にしながら　モデル化しています。
　ジェットエンジンですが、サンダーバードの劇中プロットがB-58ハスラーのエンジンを流用しているということがわかり、ハスラーの図面を基に　1/48サイズで作っています。
こういうモデル化での造形は３Dプリンターの得意分野ですね。
胴体上にはAPUユニット。胴体下面にはレドーム装備です。
レスキューヘリなので、胴体後部に　救急車タッチの開きドアを装備。こういう設定を自分の裁量で自由に出来るところが、楽しいです。
脚部品は、自作は大変なのでテスター1/32 Ｈ－４３ハスキーから流用しました。（残りのパーツは1/32 ヘリジェット（ジャンピング　ホッパー）の製作に使うつもりなので全く問題なし。）

コクピット

塗装

　塗装ですが、目立つイエローのレスキューにしました。Mrカラーを使用。　マーキングは自作デカールで　米海軍フォーマットとし、厚木基地のHSM-77 704号機の設定としました。シリアルNoは　もちろん架空ですが、一点だけ　NAF 厚木から　NASに変えてあります。2065年は現在よりも世界情勢が厳しく、NASに戻っているだろうと想定したためです。
当然　誇らしいNFで、セイバーホークスのエンブレムは米海軍の公式サイトから捜して、デカール化しました。

セイバーホークスのエンブレム

　3Dプリントは　実際にやってみると、意外と簡単。
最近は1960年代の模型と工作増刊「鉄道模型工作ハンドブック」のペーパーモデルやハンダ付けの金属モデルの製作記事を参考に、３Dプリンターで試していますが、いとも簡単に作れてしまいます。
あの少年時代の苦労は何だったのか、時代の進歩を痛感。
魔法のTOOLを手に入れたような気がしています。

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