Home  >  英国空軍のジェット練習機FOLLAND/HS GNAT T.1 & BAe HAWK T.1A (AIRFIX 1/72)> 特集 トレーナー(練習機)>2025年6月号

特集 トレーナー(練習機)

 英国空軍のジェット練習機
FOLLAND/HS GNAT T.1 & BAe HAWK T.1A (AIRFIX 1/72) 

by 五六式(TYPE-56)



 今月は,練習機の特集ということでRAFの練習機を作りました。どちらもレッドアローズが使用していますが,今回は,ナットだけレッドアローズ機として仕上げています。

 最近,完成できない病にかかったのか,飛行機プラモの完成にえらく時間がかかっています。病が癒えるのはいつ?

<実機について>


・フォーランド ナット
  NATOで使用する軽量戦闘機の英国案として設計されたナットの練習機型。このコンペで採用されたのは,フィアットG91で,ブレーゲー タンとともにナットは不採用になった。しかし,練習機型がRAFで,戦闘機型がインド空軍で採用された。運動性能が高く,運用コストも低かったが大柄なパイロットの養成には適さず,ハンターの練習機型が並行して運用された。

・BAe ホーク

  前述のナットおよびハンターの後継機としてホーカーシドレー社(現BAe)で設計・開発されたジェット練習機。フォーランド社は,ホーカーシドレー社に吸収されたのでホークは,ナットの直系の子孫にあたる。1974年に初飛行した機体であるが,現在なお現役。スイス空軍やインド空軍など多くの空軍で採用され,アメリカ海軍向けに改設計されたT-45ゴスホークを含め,1000機を上回る機体が生産されている。

<キットについて>
・FOLLAND/HS GNAT T.1

  1964年初版のキットとは異なる,2012年初版の新金型キットです。初代のキットに比べてコクピット内や脚庫の再現性が高く,初代のキットでは過剰だったリベットの表現は抑えられています。レッドアローズ仕様のキットは,塗料,筆,接着剤が同包されたスターターセットとなっています。

・BAe HAWK T.1A


  1975年初版のキットとは異なる,2008年初版の新金型キットです。こちらは,レッドアローズ仕様が先行してリリースされ,その後,機体形状が一部異なるMk.100や特別塗装機など,多くのバリエーションキットが発売されています。 

<製作>
  部品を見ると,何となく完成させられそうな気がするのが赤箱になってからのAIRFIXのキットの特徴ではないかと思います。でも,世の中そんなに甘くないんだよなぁ・・・涙・・・。

・FOLLAND/HS GNAT T.1 

  一番のネックが主脚周りの組み立てです。組み立て説明図の通りに組めば,確実かつ頑丈に組めるでしょう。しかし,そうすると,筆が届かないところができて塗装が困難に・・・身長1mmの小人さんが助けてくれたら別ですが。

  このキットの構成だと,機体をあらかた組んで基本塗装した後,主脚を組み込むということができませんでした。仕方が無いので主脚庫と主脚柱を塗装してから本体に組みこみ,機体をあらかた完成させ,できるだけマスキングしてから全体塗装してマスキングの隙間から吹き込んだ赤色のところを本来の色でリタッチし,脚扉を接着しようとしました。し・か・し,脚柱と胴体が干渉して脚扉が組み込めない・・・!脚柱が折れないようにそっと曲げて無理矢理脚扉を組み込みましたが,仕上がりは悲惨な結果に。


 胴体上面のアンテナが別パーツになっています。これらのアンテナが機体の正中線上から出ていないためです。五六式は,不覚にもアンテナの部品を無くしてしまったのですが,プラ板から自作して事なきを得ました・・・汗・・・。


  方向舵の左面に突起があり,デカールが貼りにくくなっています。ここは,マークソフターとヘアドライヤーの併用でデカールを馴染ませることができました。どうしてもデカールが破れてしまうところがあるので,そこは,近似色でリタッチしています。

・BAe HAWK T.1A
   ナットと同じく,胴体の接着部の隙間は上面にはあまり出てこず,下面に出てくるように(意図的に?)できています。「胴体下面なんかわざわざ覗かないや。」と割り切れるなら,隙間の修正はほどほどにしても良いのではないかと思います。 


  ナットと違ってテールヘビーなのでおもりを仕込まなければなりません。キットの指定通りおもりを5gなるべく前方に寄せて仕込みました。

  空気取り入れ口は,境界層板のところの接着面(△のところ)を若干やすってやると段差が目立たなくなります。

  水平尾翼は,接着しなくても差し込むだけで固定できます。


  エアブレーキを閉じると段差ができます。接着面にプラ板を貼ってかさ上げします。エアブレーキと機体との隙間もプラ板を貼って埋めています。


  デカールを貼ってトップコートをかけていよいよ最終組立・・・と思ったら,後席のコンソールが接着できませんでした。後部座席の計器盤がつっかえてコンソールを持ち上げているのです。コンソールが接着できないと,キャノピーも接着できません・・・涙・・・。ほぼ仕上がった塗装を傷つけないように慎重に計器盤の上端を削って対処しました。(赤丸)

  キャノピーの後端につながるところは,プラ板で0.5mmほど延長しました。これでキャノピーの部品の収まりが良くなります。(青丸)
 
<完成>

並べてみると,ナットの方がかなり小さいです。

  


 ”赤いペガサス”で主人公ケン・アカバの母国グランプリである英国グランプリ(シルバーストーン)の開催時にレッドアローズのナットがフライパスするシーンがありました。 


  英国機なのにごつごつしていないし凸凹していない・・・汗・・・。


 ホークは,決して大型機ではないですが,ナットと比べたら・・・でかい! 


  主翼や背面の曲線が優美で一見スマートそうだけれど,空気取り入れ口周りとか機体後部などに英国機らしいゴツゴツや凸凹が散見されます。



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