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スーパーマリン スピットファイア Tr.8
(ハセガワ 1/72 改造)
by
翔バナイカイ 栗人@ケータイ
主力戦闘機を複座化した機体を用意してその戦闘機パイロット育成に充てるということは今も昔も各国で行われていますが、スピットファイアでは複座型が登場したのは意外にも大戦後の1946年。(実は大戦中に現地改造でMk.Ⅴを複座化したものが1機だけありました)
スピットを複座化した練習型はMk.Ⅷをベースに1機、その後Mk.Ⅸをベースに20機程度が生産され、大戦後にスピットファイアのお下がり品を運用することになったアイルランド、オランダ、インド等で使われました。退役後はイギリスに里帰りして、イギリスでは今も後席にゲストを乗せて遊覧飛行するサービスがあります。数年前にはAIRFIXが「懸賞でSPIT複座型の体験飛行が当たる」というキャンペーンもやっていましたね。
そんなわけで今回、スピットファイアの練習型をご紹介。その中でも最初に1機だけ作られたMk.Ⅷベースの「G-AIDN」をとりあげました。制作のベースにはハセガワのキットを選択。このキットも最近見かけなくなりましたが、形も合わせも良好で、よくまとまった作りやすいキットだと感じています。また部品請求を受けてくれるサービスがあるのもありがたいところ。これもハセガワのキットを改造ベースに選んだ理由のひとつです。
改造ポイントは以下のとおり。それ以外の制作はほぼストレートで進めます。
・まずキットのMk.Ⅸベースの主翼を、Mk.Ⅷタイプに改修
(エルロンの翼端側を短縮し、主翼前縁に燃料タンクのスジボリを追加)
・元の操縦席を前に移動し、後操縦席を新設。(前後の操縦席は構成や装備が同一)
・武装は無いので主翼の武装関連モールドは全廃。
胴体パーツの操縦席前後部分を切り出して操縦席を4mm前進させて再接着。切り出した側面パネルの後端に後操縦席が入ります。
前後操縦席を組み込み。後操縦席にはパーツ請求で入手した同キットのコクピットパーツを使います。後操縦席の床面は前操縦席より2mm高くして取り付け。また後操縦席が入る部分の胴体は、幅を0.7mmほど拡大。しかし後操縦席は狭すぎて作り込めないので、フィギュアを乗せてぼろ隠しすることにしました。
主翼の武装関連モールドのバルジは削り込み、空薬莢排出口等は埋め込んで主翼はツライチに整形。
機体各所に描かれた登録記号「G-AIDN」はクラブの友人にカッティングしてもらったマスキングシートを使って塗装仕上げ。
前操縦席のキャノピーはクリアバックスのパーツを切り出して使用。後操縦席のキャノピーは型を自作して塩ビ板をヒートプレス。前後操縦席にフィギュアをあてがって完成。
実機の後席には搭乗用ステップが無いので乗り降りには脚立などを使います。ハセガワのグランドクルーセットに付いている作業台が丁度良い高さだったので今回拝借。
地上メンバーのフィギュアと組み合わせてみました。「フライトを終えてほっと一息」というイメージを感じて戴ければ幸いです。
「G-AIDN」は塗装が色々変遷していますが、今回1949年のNational Air Raceに出場した時の姿で仕上げました。機体上面が濃紺、側面下面が銀、胴体にオレンジの帯、加えて機体各所に白地に黒でレースエントリーナンバーを記載しています。
1949年のNational Air Raceに出場した「G-AIDN」。
(ネット上の公開写真から拝借。写真右下に本機が写っています。)
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