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東欧圏諸国の軍用機 その3
by
Nobunaga
そもそも東欧とはどこを指すのかは難しい事ですが、ここでは第一次世界大戦以後のドイツ、オーストリアより東、ソヴィエト連邦までの地域とします。一部バルカン半島の国も含みます。
自国で軍用機を生産したり他の国から供与を受けていた国で第二次世界大戦を戦った国の軍用機を中心に作って行きます。
それにしてもこの地域では民族のこと宗教のこと、地政学的なことは複雑で素人には理解不能です。
ルブリンR-ⅩⅢ(ミラージュホビー1/48)
本来、プラーゲ・イ・ラスキーウィツ社の開発機体であるが、通称「ルブリン」で通っている。
原型は1927年の複座偵察連絡機に関する要求仕様に応じて設計されたR-Xで、パラソル単葉の小型単発機である。
このときは増加試作機まで進んだが、結局生産契約にまでは達していない。
プラーゲ・イ・ラスキーウィツは諦めずに、これを基本設計として複座練習機R-XIVと偵察連絡機R-XVを設計してポーランド空軍に提案、またしてもR-XVは拒否されたが、R-XIVは15機の試験発注が行なわれ、またその最終号機は偵察連絡機としての試験評価用として製作することが要望された。(中略)
縁起がよくないとして飛ばされていた「13」がわざわざ型番として選ばれ、R-XIIIとして突貫工事で早くも1931年8月末には初飛行させた。
試験の結果は良好で、まず50機が発注され、量産機R-XIIIBは1932年6月に就役を開始した。
後に海軍も水上連絡機として採用、各型は1935年まで生産され、最終的には空軍に約200機、海軍に約20機が納入されたが、1935年の10月にプラーゲ・イ・ラスキーウィツは倒産してしまう。これは、採用確実と見られていたR-XIII Fが一転不採用となってしまったためであった。
プラーゲ・イ・ラスキーウィツのルブリン工場は国有化され、特にそれまで製造されていたプラーゲ・イ・ラスキーウィツ製の機体のアフターサービスはいまやルブリン国営工場が代行して行なうことになった。
*WarBirds航空機データーベースより引用いたしました。
キットについて
このキットではルブリンの外観はよく捉えています。エンジンもしっかりしています。しかし細部をみるとかなり省略されています。小生にとっては完璧なキットよりもこの程度の省略のある方がグッドです。切った貼ったのジョイフルキットですね。
主翼は厚みがありすぎのようです。主脚は平面のプラ一枚でしかも接着面は少しで主翼の重みで潰れそうです。ラダーに貼るデカールは赤い文字のはずが剥がして見ると赤の縁取りのある白い文字で吃驚。胴体の56115も同じでした。
資料本がないのでボックスアート(次回製作予定のR-13Terのボックスアート)を参考にしました。
少ない資料の中でも分かる範囲でデティールアップ。エンジン前面のシャッター?を開けました。主翼上面の発電機とプロペラ、左右の航法灯、機銃架、機銃の照星の取付け、尾翼エレベーターの切り離し。尾翼ラダーに繋がるケーブルを釣り糸で張りました。
主翼の三色の迷彩は同梱のカラー図を自宅プリンターで400倍に拡大してほぼピッタリでした。
尾翼の張り線は0,2ミリのピアノ線です。
主翼は分厚くて重くて主脚のプラパーツでは潰れそうなので0,5ミリの真鍮線に換えました。
胴体羽布張りの中央のフレームは浮き上がっているので0,3ミリのプラ線を貼り付けパテを塗りました。コックピット横の羽布張りの点検窓?の縫いあわせは細切りにしたプラペーパーに接着剤をたっぷり塗って溶かしてピンセットで摘んで縫い合わせとしました。エンジン後ろの点検パネルはプラペーパーを貼り付けました。
*参考資料:飯山幸伸著「弱小空軍の戦い方」光人社NF文庫、その他インターネットによる実機写真、作例等
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