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(Photo)　Nardi FN.305A

by　コルディッツ

博物館実機写真

　ナルディ FN.305はイタリアのフラテッリ・ナルディ社の開発した戦闘練習機/連絡機で、1935年1月9日に試作機が初飛行しました。木金混合構造の低翼単葉に、タンデム複座で密閉式風防、主脚は内側引込式でした。試作機はフィアット A.70S 空冷直列エンジン(200hp)を機首に置きましたが、生産型のFN.305A型はアルファロメオ 115 6気筒空冷倒立直列エンジン(200hp)に換装しています。イタリア空軍から258機の発注を受けたため、生産能力の高いピアジオ社が生産に参加しました。このため Nardi-Piaggio FN.305 と表記される事があります。
※　本稿は博物館の標示とWikipediaを参照しました。

　Nardi FN.305A　MM52757/3　　20
　イタリア空軍博物館（Vigana de Valle）

　初飛行時のパイロットは、アルトゥーロ・フェラーリン（Arturo Ferrarin)でした。　1920年にローマ～東京間をズバ機で制覇した名パイロットです。

　引込式の主脚と胴体下部に出る排気管。
　アルファロメオ 115 エンジンの母体はデ・ハビランド・ジプシーとの事です。

　イタリア空軍の258機発注以降の生産機数は、資料によって差があり、不明です。が、イタリアの発注した258機中からチリに9機、ルーマニアに31機が売却されました。その後ルーマニアのIRA社が124機をライセンス生産しています。イタリア発注分かどうか不明ですが、フランスもイタリアの参戦前に41機購入しています。フランスの降伏後はドイツが接収します。またハンガリーも50機を購入していますが、