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(Photo) Sopwith 7F.1 Snipe

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ソッピース スナイプはソッピース キャメルの性能向上型として開発された複葉単座戦闘機で、1917年10月に初飛行に成功します。この原型機はキャメルに似て片舷一張間でしたが、やがて二張間に替えて主翼面積を増し、運動性能を向上させます。またその後もテストを重ね、垂直安定板と方向舵の形を替え、操縦席から水平安定板の取付け角を変更可能にしました。こうして1918年6月から生産開始され、同年10月末に実戦デビューしました。そして翌月に戦争は終わります。
※ 本稿は博物館の標示、「シギの大奮戦」(佐貫亦男著)「続・飛べヒコーキ」光人社NF文庫収録)、Wikipediaを参照しました。

 Sopwith 7F.1 Snipe E6938
 カナダ航空宇宙博物館(オタワ)にて 2024年10月撮影


 スナイプの現存機は2機で、もう1機はアメリカ航空宇宙博物館(ワシントンDC)に展示されています。(残念ながら未見です)
 Snipeはジンギというシギの一種との由。
 操縦席辺りはかなり猫背で、操縦士の視界がキャメルより改善されていました。


 ベントレーBR2 ロータリーエンジン 230hpを搭載し、最大速度195km/hを出しました。




 武装は7.7mmヴィゥカース機関銃2挺です。
 翌面積は25.46平方メートルあり、運動性に優れ、着陸も容易になりました。


 Sopwith 7F.1 Snipe E8102
 カナダ戦争博物館(オタワ)にて   2024年10月撮影


 1918年10月27日にイギリス空軍第201飛行隊所属のカナダ人、ウィリアム・ジョージ・ バーカー少佐は、本機で大活躍をしました。
 午前8時半にドイツ複座機を撃墜しますが、護衛のフォッカーDⅦに銃撃され、右腿を負傷し。機体はきりもみになります。その状態を脱すると、今度は約15機のフォッカーDⅦに囲まれ、そのうち1機を撃墜しますが、左腿を撃たれて失神、操縦不能で降下します。
そこから覚醒すると、別の12機から15機のドイツ機に包囲され、1機撃墜するも左肘を撃たれて失神、気が付くとまたドイツ機編隊に囲まれていましたが、1機撃墜して脱出し、その後も8機のドイツ機に追われますが、無事味方戦線に辿り着き、不時着しました。
 この日の空戦でバーガーは60機のドイツ機を相手に、4機撃墜して、3回負傷して帰還する事が出来ました。しかもその空戦は地上の連合軍将兵に目撃されていました。
 こうしてバーガーはビクトリア・クロス勲章を受章し、乗機の一部が戦争博物館に 展示される事になったものです。


 Reproduction Sopwith 7F.1 Snipe E6655
 王室空軍博物館ヘンドン(ロンドン郊外)にて


 2024年4月の撮影です。ニュージーランドのワークショップで作られました。リプロですが、本機はオリジナルのパーツを含み、耐空性のないパーツは排除しています。





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