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 マクダネル・ダグラスF-4EファントムⅡ(フジミ 1/50)

by 小山新一



 実機については格別記すことはない。有名機であり傑作機である本機については多くの解説書がある。以下、モデリングについてのあれこれのみ書く。
 5か月かけて何とかF3H-2デモンのソリッドを作り上げた(デッチあげた)身として、その後継機である本機は気になる存在であった。デモンを作りながら、ファントムならここはずっとシンプルな作りなのに、そう感じる箇所が幾つもあったのである。なのに、手元に同スケールの完成機がない。ひところフジミの1/72のファントムを4機ほど完成させたことがあったが、1/48クラスは手がけてこなかった。ストックはあった。エッシー、モノグラム、ハセガワと3機、そして今回作ったフジミである。フジミを手がけたのは、途中まで作り中断、放置していたからだ。座席内に塗装したパイロットを組み込んだところでしまい込んだのは、キャノピーに隙間が出来てこの処置が大変そうだったからだ。



 それでもこのキットが完成まで最短であったので、キャノピーは開状態で作ることにした。ご存じの通りフジミのこのキットは1/50で設計されたものだ。その後飛行機模型のスケールが、欧米基準の1/72,1/48に統一されていくのにともない、1/48表示で販売されることになった。私が作ったのもボックスには1/48と記されている。開発されたころは、マルサンの1/50を意識し、それを越えるキットを目指したのであったろう。



参考資料として引っ張り出した「モデルアート」増刊の「F4ファントムⅡ VOL2 米空軍/各国空軍機」(1983)に本キットの制作記事が載っているが、この時点で「今や古典的キットとなったフジミのF4E」と書かれている。



細かい点にはこだわらず、完成をめざすことにした。隙間を埋め、下面にデモンであまった半艶のホワイトを吹き、上面の三色迷彩は筆塗りで仕上げた。キャノピーは前席・後席ともノリシロをプラ板で作り開状態に接着した。縞模様のフェイス・カーテンハンドルだけ、針金で作り追加してある。



 デカールはうまくスライドするものもあったが、割れたのをつないだりちぎれた箇所を筆塗りで補ったりした。機首のシャークマウスは手描きしてある。発売当初から機首が細く、さらに幾分長いと言われているが、特に手直しはしなかった。出来あがってみるとベトナム迷彩のおかげもあって、実戦で活躍した高性能戦闘爆撃機の雰囲気がよく出ていると思う。 





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