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> F4U-4 CORSAIR(TRUMPETER 1/32)>特集 世界の名機コレクションシリーズ No.9 チャンスボート F4U コルセア>2025年7月号
F4U-4 CORSAIR(TRUMPETER 1/32)
by E.H.NOBU
皆様こんにちは。
E.H.NOBUです。
今回ご紹介いたしますのは
第3特集”世界の名機コレクションシリーズ
No.9 チャンスボート F4U コルセア”用に作りました
「TRUMPETER 1/32 F4U-4 CORSAIR」です。
トランぺッターのこのキットは前から持っていたのですが
良いイメージがなく倉庫に眠っておりましたが
コルセアは一番好きな機体なのでこのチャンスに作らないわけにはまいりません。
なので「XF5U-1」を仕上げたあと急遽3週間で間に合わせました。
どちらもチャンスボートだしね(^_-)-☆
ちなみにこの箱絵は皆さんもご存知のはずですが
現在市中に出回っているものとは若干違いがあります。
現在のものには日章旗が描かれておりません(デカールからもオミットされています)
ヨーロッパでのスワスチカとは少し異なる事情のようですな。
コルセアは昔から大好きな機体です。
中でもこの4型が一番好きなんです。
しかし4型はキットに恵まれずレベルの1/72がベストかと思います。
このトランぺッターのキットもカウリングをはじめ
微妙な出来なのですが今回はトランぺッターのキットの
どこが微妙なのかを検証するために素組みで製作してみます。
タミヤか造形村あるいはドイツレベルから1/32のF4U-4出して欲しいなぁ・・・・
それでは
今回も皆様最後迄お付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。
Let's get started!
好きな機体なので資料は沢山あります⇩
先ずはエンジンからです。
0.6Φの糸ハンダでプラグコードを追加しました⇩
ご覧の通りシリンダー前後列の間隔が広くて
シリンダーヘッドに取り付けるパーツもまるで合いませんが
カウリング正面を通して見る分には支障ありませんのでこのまま作ります。
エンジン完成⇩
尾輪とアレスティングフック収納部
押し出しピンの跡がエグいですが修正は大変なのでスルーしました⇩
尾輪は何故か可動式ですが これが機体の塗装のときに大いに助かりました
タイヤ&ホイールは後付けできるように加工しておきます⇩
コックピットは比較的良く出来ています
シートベルトはファインモールドを使用しました⇩
操縦桿のグリップ部分頂部に押しボタンとトリガーをプラ材で追加しました⇩
ヘッドレストのパッドは1.5㎜ほど上に接着し
ドクターリベットで防弾版にリベット打ち⇩
キットには操縦桿付け根部分に大きな穴が開いていますが
D&Sの画像をそのまま鵜吞みにしたようです。
実際はこの部分はキャンバスで覆われており このような大穴が開いたままではありません。
計器盤、サイドコンソールのモールドは良いのですが
計器盤の位置が2ミリほど高くて
そのせいでフットペダルも2ミリほど高くなっています。
計器盤とサイドコンソールとの隙間が大きいのもその影響です⇩
コックピット左側壁には 酸素レギュレーターとその配管
それに繋がる酸素マスクホースがありますので
プラ材と真鍮線、ギターの弦で再現しておきました⇩
コックピット右側壁にはマイクロホンとそのコードがありますので
こちらもプラ材とギターの弦で再現しておきました⇩
出来たコックピットと尾輪を組み込んで胴体と主翼内翼も接着しました
各部の合わせは良好です⇩
カウリングにカウルフラップを接着し
カウルフラップの隙間にはプラペーパーで作った三角の部品を接着しておきます⇩
サフェーサーを吹いて
う~ん、やっぱりちょっとイメージと違うなぁ・・・
先端のカーブと開口部かなぁ、カウルフラップの大きさもマチマチだし⇩
今回は修正せずにこのまま
カウリングをホワイトとレッドブラウンで塗り分け
カウルフラップはグレーに塗ります⇩
主翼付け根にあるインタークーラーインテークのベーンは
3枚が正解ですので8Φのプラパイプで作り直します⇩
]
増槽タンクには実機画像を参考にプラ材等でディテールを追加します。
反対側のパイロンには朝鮮戦争でよく使われた
75ガロンタンクを利用したナパーム弾をぶら下げます。
実機同様にP-51の余剰部品から作りました⇩
5.0in HAVR ロケット弾はキットのパーツを使います。
タミヤの足元にも及びませんが少し手を加えればまあなんとかなりそうです。
ピンバイスで開けたロケットモーター噴射孔⇩
噴射孔に8+1個の穴を開けて
フィンのパーティングラインを消して
前後のサスペンションバンドをプラペーパーとプラ板で追加して
そのボルトをドクターリベットで打って
それらの工程を8回繰り返すのは修行みたいなものでした⇩
貼り合わせた胴体の合わせ目を消しながら
消えたモールドを彫り直したり
足りないラインを追加したりします。
下側の排気管出口の位置は実機画像を参考に丸棒ヤスリで新たに彫り直しました⇩
モールドの再生が出来たところで尾翼や動翼を取り付けました。
各動翼はステンレス製のヒンジを組み込んで可動式?になっていますが
ブラブラして とてもじゃないですが可動式には出来そうもありませんのでガッチリ固定しています⇩
フラップのギャップドアが動作状態ですので
フラップダウン状態で組み立てるのがデフォルトのようです。
せっかくですので今回は主翼は折りたたんだ状態で作ります⇩
フラップの隙間を埋める板をプラ板で追加しました。
そして右側のフラップにはステップの穴をあけておきました⇩
アンテナ柱は真鍮帯板を削って作り直しましたが
キットはオフセットし過ぎですね。
あと1mmほど中心に寄せれば良かったみたいです。
その斜め下にはアンテナ線の引き込み部分の碍子を
UVレジンで盛り付けて再現しました⇩
グレアシールド左右上面にある兵装スイッチボックスの自作です。
基本はエバーグリーンの1x3.2プラ平棒の積層
トグルスイッチは0.2Φのステンレス線
そのトグルスイッチの仕切りはプラペーパーを
1.5Φのポンチで打ち抜いたものを半分に切ったものです。
その他スイッチやノブはプラ丸棒の輪切り。
ガンサイトを取り付けてグレアシールド共々艶消し黒に塗ります。
ガンサイトはキットのパーツでレンズ部分にはUVレジンを盛りつけます。
そして平面ウインドシールドを使うのでガンサイトは後傾させてリフレクターは付けません⇩
ガンサイト基部はプラ材で追加
トグルスイッチはステンレス線なので爪楊枝で塗料を剥がせばキラリと光ります⇩
今日も6月とは思えない猛暑続き。
良いところは塗装してもすぐに乾くこと。
というわけで
胴体と主翼外翼にサフェーサーを塗ってから
ミッドナイトブルー71番を吹きました。
今回はミッドナイトブルー71番に色の源シアンをチョイ足しして青みをつけてみましたが
とても良い感じの色味になりました。
といっても画像で見ると全くわかりませんが・・・・
やっぱ、コルセアかっちょエエ~!
デカール貼りも終わって乾燥待ちの間に主脚柱等の工作です。
主輪はあきらかに残念な出来なのでここはサードパーティーの出番です⇩
本当はこの機体はダイアモンドトレッドではないのですが
手持ちがこれしかないので致し方ありません。
主脚ドアとのクリアランスを見ながら妥協点を探して
トルクリンク以下の位置を決めました。
ショックアブソーバーが曲がって見えますが
実機もよくみるとここは曲がっています。
そしてこの曲がり部分の上(主脚柱に隠れた部分)に
シリンダーシャフトがある構造です。
タイダウンリングは真鍮線で追加しました⇩
胴体にエンジンを取り付けて排気管の見える部分のみ
2.1Φのアルミ管を付けておきます⇩
大きく開いたカウルフラップの為に後ろからよく見えるので
その作動ロッドをプラ丸棒で再現しておきます⇩
ロケットモーター点火コードはアドラーズネストの極細リード線で追加しておきます⇩
キャノピーの塗装にはこのマスキングシートを使います。
今迄ここの製品ではハズレがなく何れもピッタリサイズのスグレモノです⇩
今回もバッチリでした⇩
胴体下面に2か所ある電波高度計のアンテナは真鍮線を組み合わせ
半田付けして作りました⇩
胴体に取り付けるパーツが揃ったところで胴体部分を先に組み上げます。
あとは外翼を取り付ければ完成です⇩
しかしここにきてまさかのトラブル発生です。
外翼を取り付けても実機通りの角度にならずほぼ90度です。
なのでC12の支柱もまったく届きません。
どうしたものかと考えた挙句
キットの外翼側ヒンジ部分を切り飛ばして
1.2Φの真鍮線をU字型に曲げたものに交換することで
なんとか実機通りの角度にすることが出来ました。
同時にC12支柱も1.2Φの真鍮線に替えて
強度を確保いたしました⇩
これで実機通りです
やっぱりカウリングが気になる・・・・⇩
苦労した折り畳み機構⇩
キャノピー可動部分にはバックミラー等のディテール追加しました⇩
主脚柱には目立つスプリングをギター弦#3で追加しました⇩
自作した電波高度計のアンテナ⇩
今年は巳年なので⇩
主脚柱カバーの18が左右で書体が違うのは実機通りですが
この左翼下面にあるMARINESの文字は実機画像にはありません。
まあ模型的見栄えということで。
右翼下面のは増槽タンクで左翼下面のはナパーム弾です⇩
それでは完成した雄姿をご笑覧ください。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
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