Home  >ヴォートV-173 フライングパンケーキ(スペシャルホビー1/48) > 特集 変な形の>2025年7月号

特集 変な形の

 ヴォートV-173 フライングパンケーキ
(スペシャルホビー1/48)  

  by:0-sen(零銭)

 2025年7月号の第1特集が”変な形の”と言うことで、日頃ヘンテコ(ゲテモノとも言う)な飛行機を好物にしている私にぴったりの特集を黙って見過ごすことなど出来ず、久々に投稿させて頂きます。

変な形と言えば、飛行機では2025年1月号で紹介したトリープフリューゲルなど、ドイツ機の独壇場と思いきや、ドイツ機以外でも日本機(代表格は震電?)や米機にも”変な形の”飛行機は存在しているもので、今回は米機の”変な形の”飛行機を2機紹介したいと思います。

まず、1機目は「スペシャルホビー1/48ヴォートV-173 フライングパンケーキ」です。


私には”フライングパンケーキ”と言うより”カメムシ”にしか見えない機体ですが、円盤翼の機体は翼面積が広いため高い揚力を得られ失速しにくく、広い速度範囲で飛行できるという特性があること(Wikipediaより)に着目して開発された飛行機で、この後紹介するXF5U-1に繋がることになります。


製作したのはスペシャルホビーのキットですが、元々はクラシックエアフレームのキットだと思われます。見た感じは単純な形態の飛行機なので、製作は難しくないだろうと甘く考えたのが運の尽き? 簡易インジェクションキット特有の合いの悪さに苦労させられるキットです。特に、コクピットを組み込むのにかなり(と言うより相当)の削り合わせが必要で、そのままでは絶対納まりません。この辺はブログの方に製作記がありますので、そちらをご覧頂ければ幸いです。(URLは下段に貼っておきます。)

真正面からの画像ですが、巨大なプロペラが異様さを醸しだしています。機首先端の透明パーツのフィット感も最悪で、隙間を埋めるために、黒の瞬間接着剤を使用してのヤスリ掛けを繰り返してなんとか形になりました。正面から見て右の水平尾翼が下がったままになっているのに気付かずに隙間を埋めてしまったため、修正するのが困難になってしまい、そのままにしています。この辺は反省点になります。




マーキングは作例の1種類のみで、上面が黄色、下面がシルバー塗装となっています。黄色の選択に迷いましたが、使用したのはガイアのサンシャインイエローです。箱絵にあるようなもう少し赤みがかった黄色が正しいようですが、個人的なイメージ優先で塗装しました。(早い話、言い訳です。)


下面はこんな感じになります。こうして見るとやはりカメムシにしか見えない?(私だけかも…。) シルバーは定番のMr.カラー8番にクリアを1対1で混合したものを使用しています。デカール貼り後、デカール保護と艶の均一化の為に、水性の半艶クリアを吹きました。墨入れ等のウェザリングは一切施していません。





製作を始めた途端、最初の安易な考えは吹っ飛び、これは完成するんかいな?と思うほど、相当苦労させられたキットですが、文句を言いながらもなんとか完成して良かったと思います。過去紹介したイ式重爆(2024年8月号参照)と言い、クラシックエアフレームのキットにはかなり手こずらされますね。

製作ブログはこちらです。
https://blog.goo.ne.jp/0-sen/c/516bf9722d5abc9dc3bbaa99be4e7bf6

キティホークモデル1/48 ヴォートXF5U-1フライングフラップジャック試作戦闘機

続いて紹介するのは、「キティホークモデル1/48 ヴォートXF5U-1フライングフラップジャック試作戦闘機」です。V-173がエンジンの馬力不足に悩まされつつも高い性能を示したことから実用機が計画され、1944年7月15日に米海軍は「XF5U-1」の名称で試作機2機の発注を行ったものの、初飛行さえ行われないまま機体の破壊命令が運用部隊に届けられるという慌しい形で開発は中止されています。ジェット機に移行し始めた時代背景が影響しているようです。箱絵のような飛行シーンは実現しないまま終っています。


XF5U-1の1/48キットは、インジェクションキットとしてはこのキティホークモデルのキットが唯一の存在だと思います。1/72では過去にハセガワが代理販売していた”ホビースポットU”のキットがありましたが、最近では見かけなくなりました。(2023年3月号で五六式(TYPE-56)氏が紹介されています。)


2015年12月発売のキットで、登場から既に10年近く経っていて、メーカーも消滅しているようで、入手が難しくなっているのが残念ですね。
V-173に比べると製作難度は低く、完成までの道のりはそれほど苦労しませんが、アンダーゲートの処理と着艦フックを展開した姿にするのに、ちょっと手間がかかります。


塗装は全面Mr.カラー71番ミッドナイトブルーを吹き、その後、グラデーション塗装として同社14番ネイビーブルーを重ね吹きしました。それでも単調に思えたので、タミヤの墨入れ塗料のグレーで墨入れ及びウォッシングを施しました。


真正面からの画像です。やはり巨大なプロペラが目を引きますね。お気付きかと思いますが、プロペラピッチが左右同じになってしまっています。本当はトルクを打ち消すために左右で逆ピッチになりますが、気付いたのがデカールを貼ってしまった後だったと言うことで、恥ずかしながらそのまま進めています。


着艦フックは上面から展開する機構となっているのが面白い部分ですが、実際に使用されることなく終わったある意味悲劇の飛行機と言えるかもしれませんね。



製作記ブログはこちらです。
https://blog.goo.ne.jp/0-sen/e/80e1771bbe1de98acf31fe83736f0b3b

(※お知らせ

私が利用させて頂いているgooブログが1118日を以ってサービス終了となる予定です。文中に載せているURLgooブログのものですが、1118日以降は見られなくなりますこと、この場をお借りしてお知らせしておきます。)


最後に、V-173とのツーショット画像をご覧頂いて終わりにしたいと思います。いつかまた”変な形の”特集第2弾があるのを期待しております。ありがとうございました。






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