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GODZILLA vs MECHA GODZILLA “1993” (海洋堂 1/400)
by
五六式(TYPE-56)
平成VSシリーズ”ゴジラvsメカゴジラ”に登場するゴジラとメカゴジラを海洋堂のソフビキットで作りました。メカゴジラは,数あるメカゴジラの中でも2番目(基本形)にデザインされたものです。
<”ゴジラvsメカゴジラ”>
1993年12月に公開された平成vsシリーズの1作。
1984年,30年ぶりに出現したゴジラは,日本各地に被害をもたらした後,三原山の火口に誘導され,火山の噴火とともに絶命したと思われていた。しかし,その際に採取されたゴジラ細胞から生まれたビオランテに反応して再びその姿を現し,それ以来,様々な怪獣と激闘を繰り返していった。
1992年,度重なる怪獣災害に対応するため,国連は,国連G対策センターと対ゴジラ実戦部隊Gフォースを設立した。人類は,ゴジラと戦って敗れたメカキングギドラを海底から回収,メカキングギドラに投入されていた23世紀の技術を解析してそれを用いた対ゴジラ兵器メカゴジラを建造した。
・ゴジラ1993
未来人の歴史改変によってベーリング海に転送され,核実験に遭遇することがなかったゴジラサウルスは,約40年後,沈没した原潜の核エネルギーを吸収してゴジラと化してしまう。ゴジラは,世界各地で核エネルギーを吸収し,歴史改変前のゴジラよりも強力な怪獣となって人類の前に姿を現した。身長100m・体重60000t。
・メカゴジラ 1993
未来人が製造したサイボーグ兵器メカキングギドラの残骸を元に開発された有人ロボット兵器。支援メカ,ガルーダと連携して長距離飛行が可能。全長120m重量150000t。飛行速度マッハ1,ビーム兵器やミサイルを多数装備。
<キットについて>
・ゴジラ1993
1990年代に,最高峰の怪獣造形技術を持つ酒井ゆうじ氏が製作した原型をもとに作られたソフビキットです。
・メカゴジラ 1993
ロボ師こと,佐藤拓氏原型。1993年12月公開の映画に登場するメカゴジラですが,キットの上顎には,”93,8 TAKU”の刻印があります。映画公開前に原型ができていたということなの?
凹凸が少ないデザインなのでソフビキットの製作の際に頭を悩ます気泡がほとんど見られず,作業がサクサク進みます。基本的に可動無しのモデルですが,頭部は間着を利用して左右に振ることが出来るようになっています。
どちらも,最近,海洋堂から再販がかかりました。初版よりは高価ですが,30年前の価格と比較するのは野暮というもの。去年、別メーカーからプラキットが発売されましたが,全くの別物で,今回製作したキットの方が,仕上がり寸法は大きくなります。
<製作>
いつもの通りです。と書くと身も蓋もないのでいくつか製作上のアドバイスを。
・ゴジラ
ソフビの成形後,部品が少し変形するのでヘアドライヤーで部品を温めながら組み立てると部品同士の隙間を小さくすることができます。どうしてもできてしまう隙間は,プラパテやゼリー状瞬間接着剤で埋めていきます。
下顎と上顎は,口内を白く塗った後,本体に接着しておきます。歯や口内をマスキングして保護しておきます。口内の塗装は,製作のほぼ終盤。舌は,別にしておいて最後に取りつけます。
本編を観ると,暗いブルーグレーに見えます。まず,全体をフラットブラックでスプレーし,その後,ラバーブラックをスプレーします。
ライトブルーで凸部を強調します。
希釈したラバーブラックでウォッシングし落ち着かせます。
白いところは,ごく薄く希釈した白系の塗料で何回か重ね塗りをします。このとき,色の境界を意識してグラデーションがかかるように塗っていきます。
目の塗装は,最終局面。ラドゴジ(って言うんだそうです。ラドンも出てくるから。)の目は,縁が血走っていて白目の部分は黄色がかかっています。白目とその周辺の血走ったところはラッカー系で,瞳は,アクリル系で,塗って瞳の塗装で失敗してもリカバーできるようにしました。
正面から見て自然なように瞳を塗ると,横から見たときちょっと変な顔になります。劇中では,眼球が動くのでさほど気にならないのですが。目の塗装が終わって塗料が完全に乾いたら,クリアーを落とし込んでやります。すると,ハイライトを瞳に描き込まなくても外光を反射して勝手に光ります。
・メカゴジラ
海洋堂の怪獣ソフビキットの中でも特に製作が容易なのでちゃんと銀色に塗れさえすれば,特に問題はありません。
とはいえ,背中のとげとげ周辺をきれいに仕上げるのはなかなか大変。いい加減に妥協しないと生涯に完成した作品は一点のみ・・・なんてことになりかねないのでほどほどにしておきましょう。
間着を残して首を振ることが出来るようにしています。
下顎の取り付けが曖昧なのでプラ板で接着基部を作り,組み立ての最後にはめ込めるようにしました。
バーニアは,コトブキヤの汎用アフターパーツを使ってディテールアップしました。
1/400スケールなので銀色といってもつるつるぴかぴかにするのはどうかと思い,トップコートはかけませんでした。
<完成>
平成vsシリーズのゴジラは,基本的に,vsビオランテ版のゴジラと同じデザインです。
製作記事には,白目と書いていたのですが,本当は,黒いのが瞳孔,黄色っぽいのが光彩でした。でも,シーンによっては白目に見えるよねぇ。
この角度から見ると凄くゴジラっぽいです。
実は,写真よりも実物の方が格好いいです。不思議なことに海洋堂のキットは,写真より実物の方がよく見えるんです。
コトブキヤのバーニアが役に立った・・・涙・・・。
口の中にビーム砲(?)。ご飯が食べられないじゃん。
おらおら,かかってこんかい!的な・・・。
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