Home  > P-40E キティホーク(エアフィックス 1/72)> 飛行機プラモデル製作>2026年3月号


 P-40E キティホーク(エアフィックス 1/72)

  by 加藤 寛之



 新しい製品ではない。初発売は1964年らしい。Webモデラーズ2026年2月号のホーカー・タイフーンでもふれたように、エアフィックス社のブリスター・パック包装は1973年以降で、1976年から順次紙箱になったそうだから、これはその間に製造されたもの。表面に凸リベットがビッシリと打たれているのが、いかにもこの時代の製品らしい。実機の主翼表面はツルツルだから、凸リベットはプラモデルとしての表現である。でも私はこれが好き。

  パーツ分割はいたって簡単。
 大物からみると、左右分割の胴体や上下分割の主翼は、この時代らしい合いの程度。つまり、ガタガタだから、それなりの削りやパテ整形が必要になる。ところが、胴体へ主翼を差し込むと、見事に上反角がつく。主翼後縁はエアフィックスとは思えない薄さにできている。これは素晴らしい。



  次に細かいところ。
コックピットは粗末な椅子1個だけで、床板も操縦桿もない。風防内の胴体構造の関係で計器盤もない。組み立てが楽で、たすかる。照準器っぽいパーツはあるが、取り付ける部分の胴体の形が違うので、気休め程度に考えたほうがよい。
 風防の透明パーツは、胴体と仮合わせすると背部よりも低くなってしまう。実機はその逆に高くなっているのだから、だいぶ印象が違う。これはオマジナイでは治らないので、胴体側の窓がスライドする部分の胴体へ薄いプラ板を接着して風防をかさ上げし、さらに胴体背部を整形ついでに僅かに削って下げた。当然、風防の透明パーツ前方には底部にスキマができるが、驚いてはいけない。この時代のキットならば、その程度のスキマがあっても普通だ。このキットの場合は、スキマに水溶性ボンドを流し込んで膜を作って塗れば、それでごまかせる。
後部窓は胴体側の凹みと合わせた膨らみを持つ透明パーツで、充分にガタもあるので、どうやって接着させるのか考えてしまう。私は透明パーツの内面を塗って胴体内面に見せ、それをたっぷりの水溶性ボンドで貼った。周囲にある隙間にも水溶性ボンドを流し込んで、スキマを膜で隠した。簡単には剥がれないし、塗ってしまえば立派(?)にごまかせる。



  プロペラやスピンナーは、バリ取りと整形でOKとする。
排気管は胴体に一体で、三角の山並んでいるようなもので、実感を問うレベルの表現ではない。少しだけ細工して、テキトウにそれっぽくする。
 主脚は引き込みのリンク支柱は完全省略で、脚カバー類も実機とだいぶ形が違う。接着もガタガタ。でも、この時代ならば、こんなモノだ。そうはいっても丈夫にしたいので、リンク支柱らしきモノを熱で伸ばしたランナーで作って支えを兼ねさせた。
尾輪柱は左右一体のカバーの中心にある穴に突っ込む構造。波打った穴のある台形板にはギョッとするが、しっかりと取り付けられる。ちょっとおもしろいパーツ構成だ。
胴体下面に燃料タンクを吊り下げられるが、断面形が丸くないし、支柱パーツも欠損していたので使わなかった。胴体にある取付け用の窪みは、簡単に埋めておいた。
そうだ、水平尾翼の位置が左右でちょっとズレている。でも、言わなければわからない。

  塗装は、ラベルに刷られた図を見て、それっぽい色をそれっぽく塗った。細かなことは、一切考えないで塗った。昔は皆がそうだったから、その方がキットの時代感がある。
今回初めて使うタイプの筆で塗ったので、いつもよりちょっと厚塗りになったが、そんなことは全世界のだれも気にしないから、これも大丈夫。
デカールは、相当に無理をしてキットに入っていたものを貼った。お湯で剥がれはしたが、ノリが効かない状態だった。デカール糊では貼れず、水溶性ボンドで貼った。結果はひどいもので、フチはカサカサ、黄色はスケスケ、寸法はアイマイ等々、これで良かったのかと自問する状況。だが、そこはさすがにキットのデカールで、いかにもこのキットを作りましたって感じではある。
最後にデカールの固定も兼ねて、半光沢のスプレーをプ~~~~とかけて完成とした。

  うん、充分にP-40だ。何で今このキットなのかと問われると困るが、これを作りたいのだから仕方ない。このキットには、私の抱くプラモデルの原風景みたいなものを感じるのだ。


  Home>P-40E キティホーク(エアフィックス 1/72)> 飛行機プラモデル製作>2026年3月号

Amazon 各カテゴリー 検索へ
Amazonプラモデル 飛行機の検索へ
Amazonプラモデル ミリタリーの検索へ
Amazonプラモデル 車の検索へ
Amazonプラモデル 船の検索へ
Amazonプラモデル ガンダムの検索へ
Amazonプラモデル 工具・塗料・材料の検索へ
Amazon 本の検索へ
Amazonプラモデル  P-40

Vol.211 2026 March.    www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /
 editor Hiromichi Taguchi 田口博通 /無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」 「広告のご出稿について」

プラモデル模型製作記事


3月号 TOTAL PAGE view