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> 零式艦上戦闘機五二型 甲(中島製)(ファインモールド 1/48)> 飛行機プラモデル製作>2026年3月号
零式艦上戦闘機五二型 甲(中島製)
(ファインモールド 1/48)
by 小山新一
(実機について)
太平洋戦争前半において、連合軍パイロットを驚愕させた本機について、格別語る必要はないであろう。機数をそろえるため、設計した三菱のみならず、中島でも製造された。図面や治具は三菱から提供されたはずだが、塗料や装備品などは中島独自のものが一部使われたと思われる。このあたりの相違を考証した資料本もあるが、戦時中のことゆえ、すべての詳細が判明しているわけではあるまい。
(模型について)
1/72のジェット機の新キットや本作をみれば、ファインモールド社の航空機モデルは、今やハセガワ、タミヤと肩を並べるレベルに達している。突き詰めた考証と、それを反映した精度の高い造形とモールドは、一部ハセガワ、タミヤをしのぐものがある。
新興メーカーとしてスタートしたころのファインモールドのボックスはモノクロ印刷だった。経費節減のためであった。ヒコーキモデルの初期製品の一つは1/72「飛燕二型」だったが、何と主翼はハセガワ1/72「飛燕一型乙」のパーツを使わせてもらっていた(一型乙と二型の主翼の基本形は同じ)自社製品のパーツを心良く提供したハセガワの英断も気持がよかった。
そんなふうにしてスタートした小さなメーカーであったが、少しずつ力をたくわえ、スケール・モデルの開発を続け、今度の1/48零戦の発売にこぎつけた。 相撲の世界では世話になった兄弟子を、本場所で負かすことを「恩返し」と称する。ファインモールドはまさにモデル業界でハセガワに恩返しをしたことになる。
さて、作ってみてどうであったか?「いささか作りにくい」が正直なところか。これは細部にいたるまで徹底した再現がなせるワザというべきだろう。1/48を、適度に省略された細部パーツで、ほどほどの時間で形になり、塗装完成させられる対象と考える(私のような)老モデラーにとっては負担に感じてしまう。じっくり細部まで挑戦するモデラーには恰好のキットなのであろうが。
胴体中央部と尾部(この尾部1パーツである)
細かいパーツにいたるまでイモづけでなく、ホゾとホゾ穴があるのには感心させられる。このことで接着の誤差を防ぐわけだが、何しろすべてのパーツがプラ製なので剛性が足りない。強度が不足で、多くのパーツを組み上げていった結果としての誤差も避けられない。このあたりを、モデラーの判断と経験でさばいていく必要があると感じた。すなわち、ものによってはパーツの直付け(じかづけ)、そして省略も考えた方がいい。一例をあげればカウルフラップか。実機同様にエンジンの隔壁につけるより、カウリングに面づけで接着したほうが正確に、しかも頑丈に取り付けられる。
あれこれ思考錯誤し、時間もかかったが完成した全体形はまごうことなき零戦五二型である。
キャノピーの新機軸、プラの枠に透明パーツをハメ込む手法はまだ未完成だと感じた。両方を制作・塗装してみたが、従来の透明パーツ3ピースの方を取り付けてある。
追加でメーカーにお願い。16ページにわたるインストは資料価値もあって貴重でよく出来ているが、パーツ名の一覧が欲しい。たとえば、
A54・・・クルシー式帰投装置ループアンテナ
との記述があれば、ヒコーキモデルの初心者が検索し、装置の機能を知るいいインデックスになると思う。ファンの知識欲にこたえ、引いてはモデリングの世界を広げ、新たなキットの購買意欲をそそるのでないだろうか。
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