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(Photo) Sopwith Pup / ソ式三型戦闘機

by  コルディッツ
博物館実機写真

 ソッピース・パップは1916年2月に初飛行し、同年10月から実戦に参加した複葉単座戦闘機で、制式名称はソッピース・スカウトです。しかし前年ソッピース社が開発の大型マルチロール機、11/2ストラッターと比較すると、子犬(Puppy)のようだとパイロット達がPupと呼び始め、パップの名称が定着します。以降ソッピース社開発の機体は、キャメル(らくだ)やドルフィン(イルカ)等の動物名が付けられるようになります。パップは第一次世界大戦で活躍し、1,770機が生産され
ました。現存機は4機で、そのうち1機(N5182)が、王室空軍博物館コスフォードに展示されていますので、ご紹介します。
※ 本稿は博物館の標示、「ソッピースの足跡」(横川祐一 著 航空ファン2015年4月号)、
「世界のクラシック機」 (木村秀政、佐貫亦男、柴田三雄 著 朝日新聞社)、
Wikipediaを参照しました。

Sopwith Pup  N5182   2016年4月撮影
 王室空軍博物館コスフォードにて




 パップの全長は5.88m、全幅8.08m、全高2.87m。ストラッターの全長は7.7m、全幅10.21m、全高3.12mなので、パップは8割程度の大きさなので、パップの愛称は適切かと。
 重量は556kgとかなり軽く、エンジンはル・ローヌ 80hpが1基で、最大速度177km/h。翼面荷重は23.5kg/㎡と軽く、離着力性能と高空性能に優れた軽快な機体です。ヴィッカース7.7mm機関銃一挺搭載の軽武装故、リヒトホーフェンを感嘆させた格闘戦の強みを見せながら、翌1917年秋にはキャメルと交代します。
 海軍航空隊と陸軍航空隊の両軍で運用され ています。




 木村秀政教授の解説では「固定機関銃1門をつけて、一応戦闘機のはたらきをしたが、平時なら、楽しい自家用機として愛用されたことだろう」とあり、「飛ぶには楽しい飛行機であるという定評はあっても、戦闘機としてはたくましさに欠け、戦時中なのに1770機しか生産されなかった。」と総括しています。



 優れた離着陸性能を生かし、王室海軍は世界最初の本格空母母「フューリアス」に6機のパップを配置しました。1917年8月に航海中の「フューリアス」艦上への着艦に成功して、パップは世界初の艦上戦闘機になりました。


Sopwith Pup(Replica) 2004年1月撮影
 王室艦隊航空博物館(ヨービルトン)にてこのレプリカ機は海軍航空隊が陸上で運用した機体を基にしているようです。  

日本もパップに注目し、ソ式三型として陸軍が50機、海軍の購入数は不明ですが、両軍共に第一次世界大戦後に購入しています。海軍では1920年6月に空母「若宮」の艦首に設置された滑走台からの発艦に成功しました。 

ソ式三型戦闘機 (1/25 スケール模型)
 あいち航空ミュージアム(豊山町)にて 


2017年12月撮影。模型は陸軍の D4165号機で、1921年5月(6月説もあり)に河井田中尉が2時間8分の飛行時間に、連続456回の宙返りと5回の逆宙返りの世界記録を達成した機体にあたります。



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