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世界の名機コレクションシリーズ  No.21 Fw190A 

Focke-Wulf Fw190 Aa-3 (Tamiya1/72)

by  コルディッツ
博物館実機写真

 トルコ空軍で使われたFw190Aa-3を作ろうと思いました。Fw190 A-3キットの持ち合わせは、タミヤ模型の72だけでした。積みプラのタミヤキットを作るのは久々ですが、組み立て作業に全くストレスを感じない製品の精度に、改めて驚嘆しました。ただ驚嘆し過ぎて油断し、工作を雑にしてしまい、主脚柱を前方に出し過ぎました。嗚呼!
※ 本稿はネットで「WWⅡ IN COLOR」「MiGFlug」
「M.S.O Air Space Museum」を参照しました。





  この機会にトルコ空軍のFw190についてメモして置きます。トルコの鉄鉱石やクロム鉱石とバーターで、72機のFw190 A-3が1942年10月から1943年3月に、ドイツ空軍省からトルコに引き渡されました。その多くはトルコ国内で組み立てられ、装備されました。このA-3は小文字のaを追加してAa-3と標記されます。
 「a」はドイツ語のauslandischの頭文字で「外国製」を意味しています。A-3の軽武装型と分類されますが、モンキーモデルと評しても良いかと。通常のA-3 は7.92mm機関銃×2と20mm機関砲×4ですが、トルコ版はMG17 7.92mm×4に過ぎません。一応トルコが20mm機関砲を自前で取付けが出来るようになっています。
Aa-3はMG17 を機首と主翼外翼部に置き、主翼内翼部のMG151 の銃口は空いたままです。


 イスタンブール航空博物館に展示のトルコ空軍のFw190 Aa-3のプラモ。2019年3月撮影。
 トルコ空軍機の塗装は基本、ドイツ空軍機塗装のままですが、プロペラの先端は警戒色の黄色が塗られています。我が模型は作り手の意識過剰で、帯が太すぎました…



  第二次世界大戦中はドイツ空軍塗装のままのようですが、塗料の在庫の関係か、英国空軍風の塗料も使う機体が見られます。1945年晩秋にはオリーブドラブ塗装になります。
 Fw190 Aa-3はエスキセヒル空軍基地の第5戦闘機連隊の4つのフィロス(飛行隊)に配属されました。各飛行隊はサリバス(金髪)、カラバス(茶髪)、アルバス(赤髪)、アクバス(灰髪)と呼ばれ、Fw190のパイロットはプロペラスピナーをフィロスの「ヘアカラー」で塗装したとの事です。しかし金髪は黄色としても、ネットで見た塗装図には、緑色にしか見えないスピナーの機や、同一ナンバーなのにスピナーの色の異なる機もあり、正直 法則性は謎です。なお国家標識の白地に赤の正方形は「カレ・フォルス」と呼ばれ、第一次世界大戦中にオスマン・トルコ帝国が採用したものです。
トルコはNATO加盟後に、現在まで使用する円形標識に改めましたが、1974年のキプロス紛争時は、ギリシア空軍機との誤認防止のため、一時的に正方形に戻しました。



 1945年2月にトルコはドイツと日本に宣戦布告しますが、戦闘は生じませんでした。
 トルコ空軍は1949年までFw190 Aa-3を運用していましたが、アメリカからの援助を受け入れるため廃棄されます。Fw190に替ったのはP-47D 180機でした。この時期にはフランスやチェコスロバキアでのFw190の生産も終了し、引退の潮時ではありました。このため1947年に50機のFw190 がカイセリ(Kayseri)飛行場のトルコ空軍補給整備政令部の下に埋めら、廃棄されました。この事が「トルコでFw190Aが発見された」という話になって、何度かメディアで報道されていますが、残りの22機?も含めて、戦時中のFw190 Aa-3は1機も出ていません。  しかしトルコのカッパドキアの風景などを見ていると、何処かからFw190 Aa-3が発見されそうな気がするのも、トルコらしいと思えます。 



  ところで最近にニュースで、トルコのM.S.O.航空宇宙博物館(Oの上に‥が付きます)が、フルークヴェアーク製のFw190 A-8/N(1143)を購入し、ASh-82エンジンを補修、飛行可能の状態にしました。そしてカレ・フォルスの標識を付けて、今年デビューとの事です。
塗装は上側面オリーブドラブで下面はライトブルーの様です。ダックスフォードのエアショー等で拝観出来るでしょうが、日本の空にも来てほしいですね。

  フルークヴェアーク製Fw190A-8/N
 ダックスフォードにて 2009年7月撮影




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