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伊号400型潜水艦(アオシマ1/700)&特殊攻撃機 晴嵐(タミヤ1/48)
by 小山新一
(実機、実艦について)
日本の潜水艦が水上偵察機を搭載したのは、偵察を主な任務としてのことであった。実用化された機体の最初は96式小型水上偵察機で、これはまだ複葉の機体であった。次の零式水上偵察機で単葉となる。
開戦後の昭和17年9月、本機、零式小型水上偵察機を搭載した伊25潜水艦がアメリカ東海岸に接近、二度にわたってオレゴン州の森林に焼夷弾を投下、火災を発生させている。これが、大戦中唯一の、航空機によるアメリカ本土爆撃として記録されている。ちなみにこの爆撃は、同年4月に行われたB-25による日本本土空襲への報復として計画され、実行されたものであった。
この成功体験が、大型潜水艦と搭載爆撃機による隠密攻撃を、海軍首脳部に発想させたのであろうか。伊号400型大型潜水艦の建造と、急降下爆撃のできる搭載水上機の開発が命じられることとなる。
以下は余談。先日東宝特撮映画「海底軍艦」をDVDで再見した。設定は伊号403の発展型が海底軍艦 轟天号となっている。実際に建造されたのは伊号400,401,402の3艦にとどまっている。劇中の登場人物たちは、これらをこう呼称していた。伊号400の場合だと「いごうよんまるまる潜」、伊号403だと「いごうよんまるさん潜」である。この呼び方、いかにも帝国海軍ふうでカッコいいと思った。
実戦に投入された伊号400型は、当初パナマ運河破壊を目的にしていた。だが、戦局の悪化にともないアメリカ軍艦艇の停泊地ウルシー基地を目指して進撃、その航行途中で終戦を迎えている。
(模型について)
前回伊16、伊58の2艦セットを作ったので、最大級の伊400に手をのばしたのは自然な選択と言えた。静岡模型メーカー協同のウオーター・ラインシリーズの一艦で、メーカーはアオシマである。タミヤやハセガワに比べ、スケール・モデルの考証・完成度はやや劣るのではと懸念したが、とりたてて問題なし。
小さな搭載機晴嵐はウオーター・ライン共通の飛行機セットが入っていて、フロート2つが別パーツになっている。今回はこの1/700晴嵐に触発され、ストックにあったタミヤの1/48晴嵐も作ることにした。この晴嵐の実機は戦後アメリカに持ち去られたもので、スミソニアン博物館に保存されていたが、1989~2000の11年をかけてレストアされている。この修復にタミヤが資金援助をし、見返りに細部に至る取材を許可され、模型化のはこびとなったいきさつがある。このため本キットは、実機にきわめて忠実なモデルとなっている。
塗装は上・下面とも、ファイン・モールドの零戦のときに余ったダーク・グリーンとライト・グレーを筆塗で仕上げた。
デカールがあるのはありがたいことで、塗装後デカールを貼って即完成である。
*伊400潜と並んでいるのは駆逐艦 初雪と海底軍艦 轟天 です。
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