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 (Photo) 雪上車 KD-20型

by  コルディッツ
博物館実機写真

 日本の第1次南極観測隊は、1956年(昭和31年)11月に初代観測船「宗谷」で東京港を出港し、翌1957年1月に南極大陸のオングル島に上陸しました。この時4台の雪上車が南極に持ち込まれましたが、2台はガソリンエンジン標準車(KC-20-3S)、 1台はガソリンエンジンレッカー車(KC-20-3R)で、もう1台はディーゼルエンジンのトルクコンバーター車(KD-20-1T)でした。以降1962年に観測が中断されるまで、ガソリン仕様のKC-20型4台とディーゼル仕様のKD-20型6台が昭和基地に送られ、輸送や探検に運用されました。ガソリン仕様のKC-20型は、名古屋市の「南極観測船ふじ」の展示車輌を、本誌2018年5月号にて紹介させて頂きましたが、今回稚内市で展示中のディーゼル仕様のKD-20型を拝観して参りましたので、ご紹介します。
※ 本稿は博物館の標示、「でろり庵ブログ」、Wkipediaを参照
しました。

 雪上車 KD-20型  5号車
 稚内市青少年科学館にて  2026年7月撮影

 車体側面のJAREはJapanese Antarctic Research Expeditionの頭文字、日本南極地域観測隊となります。5とあるのは、6両のみ製作されたディーゼルエンジン搭載型上車の、5号車を現しています。5号車は第2次観測隊から第6次観測隊で運用され、本社のみ残存です。







 いすゞAD220水冷ディーゼルエンジン搭載。
 重量3.3トン、全走行距離103,714km、牽引力635kg、最大速度40km/h。車輌は破損が酷く、昭和58年に道北小松販売KKと吉川自動車工業KKのご好意で補修復元されました。


 転輪は4輪1組を2つセットにして、2つ前後に並べ、上部転輪は2個と、マチルダ1戦車を思い起こしました。



 幅の広い無限軌道は雪上車のお約束ですね。
 JARE-5は後部にウインチが追加され、KD-20の-2T型になります。ジェリ缶のベルト止めに実用性を感じました。



 稚内市青少年科学館は、南極観測隊の博物館でもあり、歴代の観測船の模型が展示されています。その中に1/80で第一次観測隊の宗谷がオングル島に接岸したジオラマがありました。
 KD-20型らしき雪上車が見えますね。


 稚内市青少年科学館はノシャップ寒流水族館と隣接していて、一般1名500円で、両館とも入館出来ます。フンボルトペンギンも見られてお得な稚内紀行でした。



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