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特集 あの名キットを完成 

  (名キット) PZL P.11c (Takara Revell 1/72)

by  コルディッツ
博物館実機写真

「名キット」の定義には色々な切り口があり、選択は困難と思いました。幾つかの切り口をアレコレ考えて、今回は「人生に影響を与えたキット」を名キットと定義しました。
となると名キットは、60年前に馴染んだレベル・ファイターシリーズに直結です。同シリーズは例外はありますが、ほぼ傑作キットと思います。中でもPZL P.11cは、今回の定義にピッタリです。グンゼ・レベルの製品で本機を知り、実機の拝観を夢みてポーランドに、さらに後継機のPZL P.24も気になり、トルコにも行くハメになったのですから!
 と言う訳で、以前にタカラ・レベルのファイターシリーズ各種を、まとめ買いしたPZL P.11cが残っていましたので、作る事にしました。



 PZL P.11のキットは母国ポーランドのIBG社から2019年にリリースされ、これが一番正確なキットかと。なので1965年発売のレベル版は実機に近づける工作はせず、いつものように気楽に作りました。
 Scalematesでレベル・キットの歴史を辿ると、英国レベル製作だと分りました。1966年に米国でリリース、日本でも販売されます。
ずっと指定塗装は1種類だけでしたが、1977年にタカラ版の販売から、3種類になりました。





 今回はタカラ版で追加された指定塗装から第142ワイルドダック中隊所属機にしました。 部隊章の鴨図が気に入りました。あとネームプレートとネームのデカールも、タカラ版の追加です。第142中隊は開戦時にはトルン市に駐屯していました。
 本キット金型は1965年製作ながら、パーツの嵌め具合は良好。価格設定次第では現在も通用するかと。ただ左水平尾翼下面に支柱を差し込む穴の位置が遠くなっています。



 2011年5月クラコウのポーランド空軍博物館で撮影の唯一の現存機です。エンジンは稼働状態を維持しています。実機の拝観時に気になったのは全胴体と翼上面、そして翼下面の塗装色でした。グンゼ版は胴体等はオリーブドラブ、翼下面はライトブルーの指定。他方タカラ版はカーキグリーンとライトブルー。
しかし実機の胴体等は緑系ではなく、けれどオリーブドラブでは重すぎる感じです。また翼下面に青系は感じませんでした。IBG社の指定はカーキにライトブルー。そこで今回はカーキで塗装しましたが、オリーブドラブよりは実機に近い感じです。少しドラブを追加すればピッタリかと。下面はカーキに合わせ明灰白色で。これは案外いい感じでした。





 あっ、垂直尾翼の市松模様の国章、赤白の位置が間違っていますね。済みませんです。
 前代のPZL P.7はカーキグリーン系で塗装の様子なので、開戦前にカーキ系に換えたのでしょうか。Scalematesにキットの箱絵3種類が表示されています。英国版は機体右後方からのショットで、正面のDo17を銃撃中の派手な物です。米国版(とグンゼ版)は遠景に被弾して降下するDo17を置き、PZL P.11cが上昇中のシーン。そしてタカラ版はPZL.P11c 2機の飛行です。英国版箱絵の胴体等はカーキに見えますが、米国版は緑色が混ざり、タカラ版はカーキグリーンと、変遷を確認出来て、愉しめました。



 タカラ版の組立説明書には、確かグンゼ版にもあったと記憶していますが、本キットの原型はワルシャワにある唯一の複製機とあります。タカラ版では文化科学宮殿と展示場所の記載もあったかと。2009年に同宮殿を拝観しましたが、複製機は見当たりませんでした。  



 後継機のPZL P.24はポーランド軍に採用されず、輸出に回されます。エンジンを強化し、主輪にスパッツを着け、密閉式風防に進化しています。本機も唯一の現存機がイスタンブール航空博物館に展示されています。この実機からファイバーグラスで起こした複製機が、トルコ空軍博物館(アンカラ)に展示されていて、 PZL P.24の複数機現存説が生じました。
 お陰様で今回も愉しく「積みプラ」を成仏できました。多謝多謝です。 

 PZL P.24G 2145 2019年3月撮影
 イスタンブール航空博物館にて  



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