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L-39 アルバトロス (KP 1/72)
by
加藤 寛之
チェコのKP社製の旧いキット。私はこれと同じ金型の製品で、本Web誌2016年10月号に載せていただいている。先日に本誌のバックナンバーで観たら、私としてはちゃんと作っていた。そっちにいろいろ書いてあって、以下の記述と評価が逆だったり矛盾したりもあるかもしれないが、年月は人を変えると思って気楽に読んでもらいたい。
キットはこの時代らしい丁寧な手作業を感じる造形だ(クタクタ、ヘナヘナしているともいえる)。表面のパネルラインは消えかかっており、動翼の彫り込みもやや甘いが、これは大量に製造した結果の金型劣化だろうから、欠点といったら失礼だ。各パーツも、それなりに合わないので整形をしながら組み立てる。
パーツ分割は、この時代では普通のもの。主翼が左右一体の上下2分割なことくらいが珍しい。これは優れた分割で、上反角や平面形の左右ズレが生じない。その代償で、胴体下面から主翼をいれる窪みや胴体との面の流れは、かなりマズい。幸いなことは、その不整合がエンジン空気取入口からの膨らみの下になって目立たないこと(そのため整形も難しい)。吸気口パーツは胴体側と高さが合わなかったが、下側をゴリゴリと削ってだいたい合わせてオシマイにした。組みあがるとよく見えない場所だから、テキトウでOKなのだ。風防の合いも悪いが、まあ大丈夫。それよりも透明プラが傷だらけで残念なのだが、面倒なので磨きもしなかった。まあ、いいのだ。前回作ったときは、私の主脚の取付けがテキトウ過ぎてちょっと傾いたが、今回はちゃんとしたので傾かなかった。キットのピトー管は主翼に作り付けだが、これは真鍮線で代替して、ややちょっと長くしてカッコよくした。
塗装は、キット指定から選んだ箱絵の塗装。キットの箱絵と同じなのだが、細部の塗り分けが相違している。当然、私は単純な方にする。色味はテキト~。各翼端の黄色は、発色優先でやや赤みを加えた。デカールはなんとか使えたが、垂直尾翼国籍マークが箱絵と比べて大きすぎた。これは他キットの余りデカールから小さなものを貼っておいたのだが、これの印刷の版ズレがひどかった。ちょっと塗装を加えて誤魔化したが、歪んでいるのはガマンする。
何となく作って、見事に完成。何度みてもウルトラシリーズに出演しそうな飛行機で、カッコいい。よく出来ているとか、作りやすいとかはいえないのだが、充分に感じがいい。機会があれば、また作りたい。
さて、あらためてWebモデラーズのバックナンバーを検索したら、編集長の田口氏も2013年8月号でこのキットを作られていて、しかも今回の私が選んだ塗装と同じだった。こちらは箱絵尊重で製作されたようで、私のと全然ちがう完成姿になっていた。
プラモデルは誰でも同じ「ように」作れることが特徴なのだが、実際は作った人が違うとハッキリ違う・・・だからプラモデルは面白い。何故かわからないが、全く違っちゃう。本当に同じモノが出来ちゃったら、世界で共通の1種類になってしまって面白くないしね。
(※だから、“あの人が作ったから”なんて、ゼ~~ンゼン気にしなくていいのだ)
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