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特集 あの名キットを完成

九九式艦上爆撃機 (タミヤ 1/50)

 by  田口博通 Hiromichi Taguchi
 

 1960年代のリリースからずっと名キットと言われ続けているタミヤ1/50九九艦爆です。
 今回、作るのは3機目。数えてみると20年間隔くらいで作っていることになります。
作る度に感心するのは、少ない部品点数で、きっちりと出来上がり、パッケージの箱絵と全く同じ形に出来上がり、スタイルが良く、プラモデルのお手本のようなキットです。
主脚がふんばった姿も素晴らしく、その角度も誰にでも製作可能なように 取付部がよく考えられています。



 とにかくスタイルが抜群で、なにより素晴らしいのは、長い翼がシャンと垂れ下がらずに伸びていること。 これは当たり前のことかもしれませんが、後日 発売された各社のキット達は主翼が垂れ下がっていることが多いのです。
その秘密は、下写真のように、内側にリブが付加されていることです。 普通、このようなリブを内側に作ると、主翼表面にヒケができやすいのですが、一切 その形跡が無く、当時のタミヤの高い成形技術に感嘆します。



 唯一 円筒形のカウリングが以前から問題視されており、カウルフラップの部分が真円になっています。
 今回は、モデルアート1967年8月号の記事に従って、カウリングを2つ割りにし、断面を斜めに削り、カウルフラップの部分を狭くなるようにして楕円形に修正しました。



エンジンは良く出来ていて、カウリングをとりはずせば 見ることができるようにキットではサービスされているのですが、修正したカウリングでは入らなくなります。それでカウリングに合わせ、後部シリンダーヘッドをざくっとカット。カウリングも固定としました。


 コクピットは下のように少ない部品数で良く再現されています。今回は、パイロットを乗せないので、シートベルトを板鉛で追加することにしました。(もっともキャノピー越しに覗き込んでも、ほとんど見えません。)



 機体表面リベットは消さず、そのまま生かしました。
塗装は、1960年代のイメージを再現すべく、明灰白色としてMrカラーNo.35をビン生で使っています。(懐かしい色です)。カウリングはMrカラーのカウリング茄子紺色とも迷いましたが、No33艶消しブラックとしました。
 その後、Mrウエザリングカラーのグランドブラウンで全面を塗り、しっかりとふき取って、軽い汚しの感じとしました。



 マーキングはAⅡ-205とすることに。日の丸はデカール。垂直尾翼の赤バンドは色を合わせて塗装しました。
AⅡ-205の赤文字は毎度のインクジェットプリンター用デカール用紙を用いた自作デカールです。
水平尾翼の細い偏流赤線は、ハセガワトライツールの曲面追従シートの赤色フィニッシュを細く切り、貼り付けています。



 カウリングを思い切って修正したので、上から見た時のスタイルが自然になりました。
さすが、原石は名キットだとほれぼれします。
 21世紀にも通用する名キットですので、タミヤにも自信を持って 再販していただけたらと思います。






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