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特集 ガレージキット

ダグラスA2D-1 (ダイナベクター 1/48バキュームフォーム)

 by  田口博通 Hiromichi Taguchi
 


 1990年代に活発に活動したダイナベクターのバキュームフォームキット。 皆様もなんやかんやで2つ3つはお持ちではないでしょうか。
 製作のハードルの高い バキュームフォームキットですが、この特集の機会に 作ってしまえと、6月くらいから製作を開始し、遂に完成いたしました。
 実機ダグラスA2D-1スカイシャークは ダグラスA-1スカイレーダーの後釜を狙ったターボプロップ&コントラペラの野心作でしたが、時代の流れは早く、戦闘機だけでなく攻撃機までもジェット化へと進み、正式採用はされませんでした。 もっとも ダグラスとしてはA-4スカイホークがジェット攻撃機として採用されたので、結果よければ全て良しだったかも。



 上はダイナベクターの箱で、白箱の上にコピー用紙を貼り付けた手作りのものです。
1mmくらいの白いプラ板をバキュームフォームした数枚の板と、ホワイトメタル製の部品、デカール。キャノピーは塩ビをバキュームしたものが入っています。そして組み立て説明書は英文です。
 現在では1/48プラモがクリアプロップから発売されていますが、筆者が購入した1990年代は A2Dスカイシャークの1/48モデルは、このバキュームフォームキットしか存在せず、貴重なキットでした。


製作

 まず、バキュームフォームされたプラ板から胴体部品を切り離さなくてはなりません。これが第1の関門です。断面が綺麗な平面になるまで削り、左右胴体をすり合わせます。
エンジン排気口はホワイトメタル製なので、後部胴体に穴を開け、瞬間接着剤でしっかりと接着しておきます。
そして、胴体断面の片側にのりしろとして1.5mm幅のプラ板(エバーグリーンの 0.25厚 X 1.5mm幅)を貼っておきます。



 コクピットは、バキュームフォームされた部品の上に、ホワイトメタル製のサイドコンソールを接着すると、プラモデル並みのディテールのコクピットが出来上がります。シートもホワイトメタル製です。


 胴体片側にコクピットを接着し、胴体左右を接着すると、意外に強度がでます。



 主翼は、脚庫が別部品になっているので、慎重に内側から接着します。
主翼はノリシロを付加できないので、上下を良くすり合わせ、流し込み接着剤で接着します。



 胴体左右を接着し、そこに主翼と尾翼を接着し、整形後、サフェーサーを吹きます。ここまで来ると、外から見れば 全くのプラモデル。以後の工程ではプラモデルと同様に扱えるようになります。


塗装

 ダグラスA2D-1 は試作機を含め12機作られたのみで、結局 正式採用はされませんでしたので、部隊マーク付きの写真は当然 残っておりません。試作機は 当時の US NAVYの標準塗装でグロスシーブルー。MrカラーC365を ビン生で使いました。





 塩ビ製のキャノピーは胴体に仮合わせを繰り返しながら削り、枠を艶消し黒で下塗りし、グロスシーブルーで上塗りします。



 プロペラスピンナーがバキュームフォーム部品では難しかったので、3Dプリンターで作ってしまいました。これで、ホワイトメタル製のプロペラブレードもしっかりと支えることができるようになりました。
脚部品は キットのホワイトメタル製をそのまま使いました。さすが金属、丈夫です。
 その他、増槽はバキュームフォーム部品の左右すり合わせが大変だったので、時間の節約と さくっと、3Dプリンターで作り直しました。



完成



 このキット、1990年代当時 まだあった東神奈川の模型店でも話題で 日本でも かなり売れたようですが、果たして何人の方が完成に至ったのでしょうか。
 今回、幸い完成者の一人になることができました。ハードルが高いバキュームフォームキットを一応完成させることができ、満足至極です。
 実は、ダイナベクターのバキュームフォームキットは48イギリス機を2機抱えており、健康年齢のうちに、完成させてやりたいですね。その夢は果たして叶いますかどうか




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