Home > グラビア > 目次 > 前テーマ>  連載 ソ連戦車 第3回 JS-3 STALIN   (タミヤ 1/35) >次テーマ

連載 ソ連戦車 第3回
JS-3 STALIN   (タミヤ 1/35)

                                                     by タンクダンク

  この連載は ソビエトの戦車を 毎月1機種ずつ、
楽に作れるキットを選び、できるだけストレートに製作して12台コレクションしてみましょう!というコーナーです。
 第3回は JS-3 スターリン。 1996年に発売されたタミヤの傑作キットです。
■ 実車について ■ タミヤの キットは
 ソビエトの重戦車の代表選手として、第2次大戦末期に 、ドイツのタイガーやパンサーを上回る戦闘力を与えられて登場したのが、スターリン3型です。
 車高は極めて低く、被弾経路の効果を徹底的に追求した革新的な形態であり、砲塔は亀甲形となり、鋳造砲塔です。
主砲は 122mm砲で 当時最強を誇っていました。
 大戦末期にドイツ戦に参加し、1945年9月7日、ベルリンで行われた連合軍の戦勝パレードに姿を現し、西側諸国に大きな衝撃を与えたと伝えれています。
 スタイルが抜群なだけでなく、鋳造砲塔の鋳造肌のごつごつした実感や、ロードホイールの奥の鉄肌の荒れた表現など、円熟期に達した タミヤの実力がいかんなく発揮されたキットです。キャタピラは塗装可能樹脂のベルト式ですが、充分なモールドです。機銃も少ないパーツでよくまとめられています。また、サスペンションアームが車体と別部品になっていて、ジオラマ製作の際には地形にあわせて 可動状態の再現も可能となっています。 





■ 製作
 ロードホイール、ドライブスプロケットとも 素晴らしいモールドでほれぼれしました。ロードホイールのパーティングラインが端に寄せられていて、パーティングラインをペーパーがけで消す手間が省けます。これからのキットの設計にもぜひ適用していただきたいアイデアです。
 サスペンションアームは車体下部と別部品になっています。水平調整用のジグもついているのは、親切です。
 前後4個だけ水平に接着して、全体をそれで支えることにして、中間の4組をフリーにしておけば、不整地でサスが可動になった状態に簡単にできます。
 燃料タンクの取り付けはT-34などのベルト式でなく、片持ち式になっています。A30部品で内側から引っ張っている図式です。 ライト、クラクションの配線が省略されているので、糸鉛などで追加してやるとよいかもしれません。砲塔の手すりは強度が欲しかったので、シンチュウ線で自作しました。

砲塔と機銃


車体後部のディテール


塗装   完成
  グンゼ特色のロシアングリーン2を使いました。
塗装は マホガニーにツヤケシ剤を加えて下塗り(筆でくまなく、キャタピラもホイール裏も全て塗っておきます。)  → ロシアングリーン2をエアブラシ → ウエザリング の順で行っています

ウエザリング
 油絵の具のローアンバーで全体をウォッシングし、タミヤエナメルのハルレッドで錆び汚れを書き込んでいます。
ドライブラシは白くなりすぎないように注意しながら、エナメルのグリーンとサンド系を混ぜて軽くドライブラシしています。。
デカールの車体ナンバーを貼り、落ち着いたら、保護のために、つやけしクリアーを吹きつけました。

キャタピラは見える部分に黒銀でドライブラシをかけています。


ストレート作りだったので、あっというまに、完成しました。戦車モデルは勝負が早くて 完成したなという満足感に浸れます。
というわけで、今月は JS-3を楽しんでみました。

超絶工作派の読者の諸兄は 
オスプレイのOsprey Modeling シリーズのNo.9に
 "Modeding the IS Heavy Tank" というのが出ているので、ぜひ参考にされてください。
この本の中では、私の実力では とても ついていけないような超絶技巧が駆使されております。








Vol.4 2009 May.        www.webmodelers.com          Office webmodelers all right reserved   無断転載を禁ず  リンクフリー
「webモデラーズ について」

TOTAL PAGE