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グラマン F9F-2 パンサー  (ハセガワ 1/72)   

by 厚木の助さん        。


 先月に続いて 厚木の助でございます。イラクでは米軍が市内から撤退したため、一時 市内の爆弾テロが増えたそうですが、これから イラク情勢はどうなってゆくのでしょうか?
 
 さて、今月のお題は 戦争は戦争でも朝鮮戦争に参加した F9F-2 パンサーにいってみたいと存知ます。 1/72のキットは、ハセガワとマッチボックスから発売されていましたが、現在入手できるのはハセガワ製のみ。1970年代に発売された息の長いキットでございます。



■ 実機について

 パンサーは1,950年に勃発した朝鮮戦争の米海軍の主力戦闘機でありました。設計が2次大戦すぐですから、バンシーと同様の直線翼のジェット機であります。翼端タンク、機首に20mm機関砲4門を装備し、ロケット弾を積み、北朝鮮攻撃に赴き、映画「トコリの橋」でも有名になりました。
 パンサーから発達したのが後退翼を持つ「クーガー」です。
パンサーは1948年(昭和23年)に最初の量産がされ、朝鮮動乱には1951年8月初参戦です。厚木にも飛来していますので、日本にもお馴染みさんでございます。
グラマン鉄工所の特徴で簡素で頑丈な機体構造と、エセックス級でも着艦可能だったため、朝鮮近海に展開した第77機動部隊のCV-45をはじめ、多くの空母に搭載され実戦に参加しました。
 また、ブルーエンジェルスの初めてのジェット戦闘機として1949年に採用され、1954年まで使われております。


製作

■ コクピット

■ 主翼とエアインテーク

 サイドパネルが一体となった床と、計器板、操縦スティック、座席の4部品からなるいたって簡単な構造で、パネルにはスライドマークが用意されております。
ニュートラルグレーに内部全体を塗り、シートを銀、ヘッドレストを赤に塗れば塗装は完了でございます。
機首につり用おもりをしっかりと仕込み、排気管も忘れずに接着して胴体を組立てておきます。
 主翼は3点の部品のみ。下面が左右一体になっており、翼端タンクも一体ですので、パカパカと組立てられます。
問題のエアインテークですが、合いは大変によろしい。インテーク内部は銀としておきました。主翼後縁を薄薄攻撃するのは お約束であります。
 機首と尾翼を接着すれば 即塗装にとりかかれます。







■ 塗装

■ 脚など

■ 完成した佇まい

 全面がしっとりとした艶のグロスシーブルーですので、 グンゼ71番ミッドナイトブルーに5番ブルーを少し加えて、テカテカに塗装いたします。翼前縁はシルバー8番、
VF-123のラダーの黄色は58番黄橙色で塗り分けてございます。
 デカールは、古いキットのものが残っていたので今回は大事に使っております。クリアを吹いて更に艶を増しておきます。 脚庫内はホワイト、脚柱は銀。ホイールもシルバーです。胴体下面エアブレーキは開くと手間なしです。  ご覧のように、機首をぐっと持ち上げた発進姿勢に致しました。尾部のそりがつきそうであります。標準姿勢はあと数ミリ前脚オレオが沈み込んでいるのですが、世界の傑作機第10集5P下のVMA115の姿勢に惚れて、このスタイルと致しました。 厚木の助でございました。失礼つかまつります。






Vol.6 2009 July.        www.webmodelers.com          Office webmodelers all right reserved   無断転載を禁ず  リンクフリー
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