今回は、筆塗りでトライです。以前、SA誌で「田中式筆塗り術」を読み、なーるほど と感心し、1/72戦闘機で チマチマと試していたのですが、一挙に大型機で やってみることにしました。
下面の明灰白色は グンゼ海軍下面色 No.35、上面の暗緑色は 海軍上面色 No.16、主翼前縁は黄橙色 No58 を素直に使っています。
ツヤケシ剤を加え、少し薄めに溶いて 斜め、斜め、横、縦と4回も細筆で塗れば、筆ムラが消えてきます。一見 筆ムラに見える箇所も よく見ると実は塗る量が足らなくて 下地が透けて見えるだけです。 自信を持って、更に塗り重ねてやれば、ムラは消えてしまいます。逆に、これだけ大きな機体では、のっぺらな塗装では つまらなくなります。 |
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表面の情報量を 多くしてやりたいところですが、筆ムラも消えすぎると 筆のタッチを残すのは難しいのです。 というわけで、リベットラインと、塗装のあせた状態を 細筆で書き込んでみました。
リベットラインは黒で薄めた下面色を塗り、気流後側へとぼかしています。また、コクピット脇はAFVよろしく エナメルのダークシルバーとハルレッドで リベットラインの錆びを書き込んでいます。
主翼上下面とも、塗装のあせた部分には バフ色を薄く 細筆で塗り、機体色でぼかしています。更に影になる部分には 機体色に暗茶色を加え、影を書き込んでいます。
というわけで、かなりシュールな仕上がりになっていますが、仲間内でも 筆塗りだとこっちから言わないと 気がついてもらえませんでした。せっかく苦労したのに残念。 |