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早期警戒機 USNの E-2C


今回は 1985年の厚木基地祭で公開された E-2C VAW-115 USS.MIDYAYの NF-602  SN160992 である。
当時はデジカメがなく、もちろん銀塩写真。 今回はスキャナーでJPEGに落としている。

前からの全景
胴体上部に大きな回転式のレドームを積んだインパクトのある機体形状である。
早期警戒機は常にその時代の最新エレクトロニクスの集合体で、
探知性能、信号処理、通信性能ともアップデートが重ねられている。


左側面 全長17.6m 全幅 24.6m  総重量 23.4トン 大きな機体である。


右側面(この写真は 602の別の時期の撮影。尾翼のナンバーがなぜか消されている。


右機首 以外とスマートな形状である。塗装はツヤがあり、顔が写って見えるほど。
 ピトー管とワイパーも見えるだろうか


プロペラと エアスクープ(カバーがかけられている)


右から見たエンジン側面と主翼下面 
主翼の防氷ブーツ形状やエルロンリンク形状もよくわかる。ちなみにエルロンに放電索が4本ついている


左エンジンディテール 上の吸気口は無塗装。銀色がまぶしい。エンジンサイドのメンテナンスパネルはネジでとめられている。


がんじょうな主脚と扉、JET排気口 


左翼フラップの詳細 黒く見える部分はエンジンブラストが当たる場所。耐熱材料で補強されている。
フラップダウンで現れる部分と 断面が赤で塗装されている。


特徴的な4枚尾翼 である。左内尾翼には可動翼がない。



機首のアップ 機首レドームと下のランディングライトがよくわかる。
ところで、手書きの注意書きに注目
最大速度 585kmといえば、大戦中の日本の主力戦闘機だった零戦の最大速度と同じ。
上に大きなお皿を積んだこの機体は一見 鈍重そうに見えるが、決して そうではない。
洋上への進出速度をかせぐため、2基のターボプロップの威力で 「能ある鷹は爪を隠すというべきか」。
航続距離も実に2,800kmである。


プロペラの正面形


前脚のディテール


前脚ディテール 右側面


左主脚 ディテール


尾部のディテール


以外と形のとりにくいキャノピーの正面形状。


キャノピーの側面形状


グレイハウンド


おまけは 胴体を新設計とした グレイハウンドで 後部のカーゴドアが開き、空母輸送機(ユーティリティ機)として使われている。
厚木で公開された C-2 グレイハウンド USS RANGER搭載機 RG-421  SN162164

第2次大戦中のB-25に相当する大きさの機体である。
もちろん 当時ドーリットルB-25は空母に積むときにはクレーンを使用したし、再着艦は望むべくもなかった。
グレイハウンドはこの大きさで荷物を積み、空母に楽々発着艦できることでわかるように、みかけによらず 極めて高性能機。
技術の進歩を痛感する。 類推すると E-2Cは上部の回転式レドームがなければ かなりの操縦性能を発揮するだろう。


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Vol.2 2009 Mar.       www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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