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パンターF製作記 (サイバーホビー1/35)

                                                     by  Zaku

パンターF型とは

サイバーホビー パンターF型について

 1943年末に、従来のパンターの性能不足を教訓に開発計画された車両です。 主な目的は装甲の強化と生産性の向上でしたが…。砲塔部分は小型砲塔(シュマールトゥルム)が採用され重量の軽減とともに防御力が高められました。その他当時としては斬新なステレオ式測距器など取り入れていたようでしたが試作型が出来上がる寸前に終戦となり実際は戦場に投入されたかは謎のままです。  ドラゴン社のパンターG型(スマートキット)をベースにF型砲塔、車体上部を新たに開発し、G型車体上部を使用したプロトタイプと量産タイプが選べれる2in1キットです。エッチング、マジックトラックなどボリュウム一杯のキットとなっております。

1 組み立て

問題なく組み立てましたが、見えないところに部品接着多し。車体の中にも無数のシャフトが…。
意味わかりません。車体は量産タイプを選択。必然的にプロトタイプの車体が余る。モッタイナイ。

2塗装
基本のサフェサーを塗った後エッジ部分と影になる部分にマルーン色を吹き影を作りました。

プライマー色とダークイエローの大戦末期にあった(?)といわれる迷彩を選択。けっして三色迷彩がめんどくさかったわけではないです。
プライマー色はガイアカラーのオキサイドレッド(50%)とナチュラルブラウン(30%)グンゼカラー29艦艇色(20%)もちろん艶消しです。
ダークイエロー部分は、ガイアノーツの204ドゥンケルゲルプに白を2割程度混ぜ、大戦末期の質の悪いダークイエローを表現しました。


4 仕上げ

 二色迷彩を施したあと、Migのウォシング液(ブラウン系)で色調を落とし、それぞれの色にいろんな表情をつけるため、油彩で、赤、黄色、茶系を微量のせ、エナメルシンナーでぼかしていきます。フィルターリングと言う奴です。ウォシングもフィルターリングも引力に沿って筆を動かします。上から下、前から後ろです。

この時のコツはあまり油彩を多くつけない事と突拍子も無い色を施すところは1~2箇所にすることです。これはせっかくの下地の色が油彩によって大きく変わるのを避けるためです。

 フィルターリング後完全に乾いたのを確認したのち、錆系のパステル(3~5)と
ダークイエロー系のパステルで表面に微妙な表情をつけていきます。
 これらパステルをヤスリで粉末状にし細筆と平筆で面にこすりつけていきます。
あとは水彩色鉛筆と鉛筆の黒で細かな傷を書き込んでいきます。


 足回りはアース系のMigメントを使用しキャタピラにこすり付けます。エッジ部分はフィニシャーズのガンメタでドライブラシ、その後黒鉛筆の芯をエッジ部分にこすり付けます。

5 完成及び感想


サイバーホビーの人気キットを作ってみましたが、もともと「パンターF」は大好きな車体でした。
ついつい思いが募り、ボロボロの作風になってしまいおおいに反省しております。
大戦末期にここまでボロボロになった車体は皆無なので(と言うより、やっつけ仕事で完成した新品戦車ばかりだと考えれるため)、
作業としてリアルさを求めた結果存在しない戦車が出来上がる矛盾に陥っています。
戦車のリアルさは、大げさなチッピングなどで表現せす、他の方法で出来ないかが今後の課題です。


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