ノースアメリカン FJ-3 フェーリー
ニューヨーク航空博物館の1950年代JET 第3回目の今月は FJ-3 フェーリーを紹介します。 (撮影時期は2005年春)
朝鮮戦争の勃発により、高性能艦上戦闘機の必要性を感じた海軍は、ノースアメリカン社に空軍のF-86の艦上機型を開発するように命じた。 最初の艦上機型 FJ-2は 兵装を 20mm機関砲4門につけかえ、主翼を折りたたみ可能に設計変更された。 しかし、パワー不足のため、離着艦性能に問題があり、全て 米海兵隊に引き渡され、陸上基地で使用された。
改良型 FJ-3は パワーアップのため、イギリスのアームストロング・サファイアのライセンス版 J65-W-4 (推力 7600lb.)を装備し インテークを拡大し、胴体を太く再設計して完成した。
FJ-3フューリーは、1954年から配備が開始され、アメリカ海軍と海兵隊の23個飛行隊に配備されていたが、幸いにして、実戦で活躍する機会はないまま退役を迎えた。
当初の塗装は ネービーブルーだったが、1955年7月1日をもって、上面ガルグレー,下面ホワイトの標準グレー塗装に変更されている。 |
(写真1) 50年代の米海軍のミッドナイトブルー塗装でかなり光沢がある。
後期型のため、主翼スラットが無く、主翼に境界層板と 大きなウイングフェンス があるのがわかる。
(写真2) インテークから機首にかけては F86よりも太い。 機銃口から 20mm機銃が少し顔を出している。
(写真3)胴体中央 エアスクープ付近 胴体継ぎ目が見える。
アクセスドア付近の表面は結構ガタガタしている。
(写真4) 垂直尾翼 ピンと貼った尾翼はF86と同じ。 動翼面積は意外と小さい。
(写真5) 前脚のディテール シルバー塗料で塗装されている
(写真6) 右主脚
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