最近流行しているプラモデルの楽しみ方の一つは、なんといっても 完成した作品を写真に撮ることです。
その背景にはやはり、デジカメの急速な普及で、気軽に写真に撮ることができるようになったことがあるように思います。
プログやmixiに 完成作品や工作途中の写真を掲載することが盛んになってきていて、webモデラーズにも 投稿作品が増えてきています。
そんなわけで、今回はプラモデルの写真の簡単な撮り方を紹介するとともに、プラモ撮影の楽しみ方を いくつかご紹介したいと思います。
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(背景セット)
最も悩ましいのが、写真を撮る時の背景セットだと思います。
背景に部屋のゴタゴタが映っていると、せっかくの作品の素晴らしさが減ってしまうので、背景は重要な要素の一つです。
右の写真は webモデラーズの写真を撮る時に使っている簡単セットのご紹介です。投資は180円ぽっきり。こんなもので 充分すぎる撮影ができます。
まず、全紙のラシャ紙を買ってきます。ラシャ紙でなくても色のついた裏が透けない紙だったらミューズコットンでもケント紙でも何でもOK。最寄の画材店で一枚180円ぐらいです。 色は好みで選んでみてください。 私が使っているのは 水色(萌色)、黒、白、などで、薄紫なども落ち着いた色です。
そのラシャ紙を、カレンダーの上枠にクリップで留めます。そして、小さい机かイスの上に 上からひもでつったカレンダーならぬラシャ紙を写真のようにたらせば、セットは出来上がりです。
(使用しない時は、裏返しにしてカレンダーとして壁に飾って利用するか、めだたないようにタンスの裏側あたりの壁ににかけておけます。)
照明は 写真のような どの家にもある蛍光灯スタンドがあれば充分です。
レフ板も使っていません。無くても 全然 大丈夫。 |
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(カメラ)
デジカメも1MEGAの小さいデジカメがあれば、充分です。
1MEGAモードでも 1280*960で 撮ることができます。
私は6年前に買ったソニーのDSC-T1という薄型のサイバーショットで、それを3脚につけて撮っています。最大5MEGAで 2592*1944
まで撮れるようになっていますが、解像度は充分過ぎるほどです。ちなみに 3MEGAモードでは 2048*1536まで撮れます。
3脚だけはぜひ使って下さい。カメラのブレを防げます。1500円程度の安価ので大丈夫です。私のは30年前の年代物ですが、まだまだ使えています。
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上のセットで撮影した タイガー

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(撮り方)
まず、カメラを3脚に取り付け、カメラアングルを決めます。
カメラアングルは 上からだけでなく、視線位置でも取ってみましょう。それは実機を見上げる位置になり、1/48 飛行機の場合、170cmの身長とすると、水平面から3cmくらい上の位置です。
レンズは近接モード(お花さんのマーク)にしておきます。
ISOはオートでもよいが、できれば100にしておくとよいでしょう。ノイズが少なくなります。
照明の蛍光灯スタンドを手で持って、
AFオートで、タイマーモードにして チッ、チッ、チッ、パチン。
タイマーを使うのはシャッターを押すときにさわらないですむので、カメラがぶれないようにするためです。
撮影時は手持ちのデジカメの最大解像度モードで撮っておくことがコツ。後で、周囲をトリミングするためです。
周囲をトリミングすると決めておけば、構図を気にする必要がなくなり、気楽に撮ることができます。
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(トリミング)
webモデラーズでは 標準で
完成写真 横幅 800dot
組立て中説明写真 横幅 400dot
としているので、私の場合は 下写真左のように
5MEG(2592*1944)で撮って、周囲をトリミングし、
その上で所定の横幅にリサイズしています。
トリミングなど 写真加工は、デジカメに付属してくるソフトでも、PCに標準に付属しているソフトでも 充分に使えるので、自分で使い易いものを選びましょう。
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視線位置で撮った トリミング前の写真 |
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トリミング後の写真 |
もっと プラモの写真撮影を楽しむには
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(バックの色)
バックの色で写真の表情が変わってきます。シャープなメカ感を出したければ、バックを黒にするのもいいでしょう。
黒のバック
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色がついたバックは やわらかい雰囲気になります。バックの色紙をちょっと変えてみる、こんな簡単なことでも、プラモの写真撮影をもっと楽しむことができます。
ライトブラウンのバック |