マッチボックスの72シリーズには運河ボリのおもちゃのような2色パンダ成型の戦闘機が多かったので、印象が悪かったのか、それだけで「パス」という人が多いメーカーでもあります。
しかし一方 大型キットや複葉機では マニア好みの機種選択の他メーカーでは出さないような唯一もので、モールドも出来もよく機体形態も一風変わった魅力的なキットが多いのです。推測するに、おそらく設計チームも違い、金型も別のメーカーが受け持ったのではないでしょうか。
今回取り上げる ハンドレページ ヘイフォードは 魅力的な複葉大型キットの類に属すると思いますが、なんといっても 機体形状が奇怪至極。不恰好という人が大多数だとは思いますが、よく見れば見るほど味がある、スルメのような機体であります。いってみれば通好みなので、いつかは作ろうと そっと買い求めたマニアが多いはず。 |
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もっとも、買っただけで満足するのか はたまた 苦労を買っただけなのか、作ろうとすると 萎える外形なのか それは わかりませんが、展示会でも とんと完成機を見かけたことがありません。このヘイフォードは今年、ドイツレベル印から再販を果たしたようなので、改めて入手された方もおられることでしょう。
実はヘイフォードは 私も ずっと欲しいと思っていた機種ではあったのですが 棚に並んでいても、マッチボックスというだけで目が無視したのか、それとも地味?で目につかなかったのか 結局、買い逃しておりました。
ところが天が味方したのか、2003年の上海暮らしを始めて半年経った夏頃、プラモデル店を探して上海中をさまよっておりましたら、豫園近くの問屋街の中にある一軒のおもちゃ問屋でマッチボックスが隅に積まれているのを偶然に見つけました。 |