ミグ29は1970年代当時のソ連を含めて世界中の東側陣営に供給されていたベストセラー「ミグ21」の後継機としてアメリカのF-15やF-16に対抗できる戦闘機として開発された機体である。当初は簡易的な制空戦闘機として開発されたが当時並行して開発されていた大型のSu-27の空力データーを中央流体力学研究所から提供を受け西側の戦闘機を凌駕する戦闘機と成った。
生産は1982年に開始されソビエト空軍には翌年の1983年から配備された。
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配備当初から航続距離の短さ(前線用戦術機だから当然)と西側に比べて劣る電子機器が指摘されていた。
そのためミグ設計局では胴体後部を膨らませてそこに追加の燃料タンクと新型の電子機器を搭載し地上攻撃能力を持つMig-29Mを1986年に開発したが1993年に受領試験を中止になり配備を見送られた。
しかし1998年には中止になったM型の技術を用いて最新のアビニクスを搭載し(西側並みのグラスコクピット化等)空中給油用プローブを追加しMig-29SMTとして開発した。
ロシア空軍及び中東やアフリカ・南米諸国に売り込みを掛けているが未だに正式発注はない。但し近年アルジエリアが興味を示し採用したという未確認情報もある。
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