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   新製品紹介
エアフィックス1/72 スピットファイア PR XIX

by 加藤 寛之 


エアフィックスが最近発売した1/72スケールの「スピットファイア PR XIX」です。ほんの数日で完成しました。
このキットの特徴は、「次世代養成キット」あるいは「完成しないモデラーへの治療キット」ということでしょう。単純なパーツ構成なので、ちょうど昔のレベル・ファイターシリーズを作っているような印象です。
やや太めのスジ彫やリベットは、中国製金型かと推測します。私は、「72クラスはちょっと強烈なモールドの方が見栄えがする」と思っていますし、手軽な筆塗りを考えるならば良くできた工夫です。ところどころに隙間や角の甘さもあるのですが、すぐに主翼上下を接着できるとか、脚が脚カバーと一体構なのでグラつかない、しかも図面には脚やタイヤの角度を図示するなど、昔ながらというか、“完成”させるために細かな配慮がされています。
そうは言っても、外形の印象はなかなかのもので、手を入れて組みたい人にも十分に応えられるものです。昨今の精密化傾向とは違った考え方の製品、ということを理解してほしいナ、っと思います。“エアフィックス、さすがだなァ・・”と思わず言ってしまいます。
さて、この完成品は、クレオスの水性塗料を使った筆塗り。ちょっと色が変な理由は、He219を作った残り物で塗ってから。そんなに色数も持っていないので、“まあ、似ていればOKさ”くらいの気軽さです。ただ、あまりにも単調な色なので、わざと色ムラを生じるようにわずかに異なる色を上に塗っています。このキットは埼玉県にある「ワールドホビーショップはせがわ」というお店で購入したのですが、店主によれば「よく売れている」そうです。



付属のカラー図











見開きの 組み立て説明書


しかも図面には脚やタイヤの角度を図示する親切さ


「次世代養成キット」らしく箱の横には塗装方法とデカール貼り付けの解説あり


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Vol.14 2010Feb..        www.webmodelers.com /Office webmodelers all right reserved /editor Hiromichi Taguchi 田口博通
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