T-34 は1941年登場当初 76mmを装備した優れた中戦車でしたが、砲塔が小さく、二人砲塔だったため、車長が砲手も兼ねており、照準にかかりきりになれなかったため、実戦ではドイツ軍戦車に遅れをとることが多かったようです。
更にドイツ軍がより強力な88mm砲タイガーⅠを実戦投入したため、対抗して長大な85mm戦車砲に積み替えると同時に砲塔を大きくして3人砲塔としたのが、T-34/85です。これにより乗員は5名となりました。 |
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T-34/85は T-54,55の登場までソ連だけでなく、チェコ、ポーランドでも生産され、ワルシャワ条約機構の戦力となりました。輸出されたT-34/85は 朝鮮戦争でアメリカのM-24チャーフィー軽戦車を圧倒し、M4シャーマンと互角の戦いをしています。中東戦争から最近のコソボ紛争まで、未だ現役として働いている息の長い傑作戦車である。T-34シリーズ全体の生産台数は2次大戦戦後も含め、51,698台とされており、戦車の生産台数としては世界一です。 |